第9話 それは未来

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 大峡谷の終わり。それは即ち魔族領と境界。


 ルーサム家私兵団とザガーロ一派との交戦地帯。最前線。


 そこは既にこれまでの薄い瘴気ではなく、活動することもままならない濃密な瘴気……黒きマナに覆われつつあった。


 如何に超越者を擁するルーサム家私兵団といえども、瘴気そのものをどうにかすることはできず、瘴気の侵蝕と共に戦線を下げるのは当然のこと。


 そんな折に、まさに自らの庭である大峡谷内からも瘴気が噴出した。弱り目に祟り目。しかも、瘴気の中を平然と闊歩する敵対氏族の戦士たちの猛攻まで……これには為す術もなく、戦線を下げて下げての防戦一方となるルーサム家私兵団。


 瘴気がどこまで拡がるかは不明。その速度も読めない。このままでは領民たちの生活が壊される。住む場所を追われることになる。


 前線の指揮を執っていたルーサム家当主ですら、領地を放棄することを視野に入れ始めた頃に……ソレは起こった。


 白い爆発。


 正確に何が起きたのかを理解できた者は少ない。ただ、前線にいた者たちは皆が気付いた。


 その白き風が駆け抜けた後には……周囲を吞み込もうとしていた瘴気が跡形もなく消えていたのだ。


 瘴気の空白地帯が生まれた。いや、元の大峡谷の状態に戻ったというべきか。


 ルーサム家私兵団の戦士たちには、特に悪影響はなかったのだが……その白き聖浄なるマナの風は、単に瘴気を祓っただけではなく、その風に触れた者……これまで瘴気の中で活発に動いていた氏族連中の行動を阻害したのだ。中には泡を吹いて昏倒する者や、いきなり血を吐いて倒れる者までいたほど。


 その意味を理解している者は少なかったが……意味を理解できる者たちは、それぞれが事態に対処する必要があった。




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「(くッ!? い、今のは神子の力かッ!? 気配的には……セシリーか……ッ! ま、まさかこれほどまでになっていようとは……ッ!)」


 ロレンゾ・オルコット。かつては辺境貴族家に連なる者であったが、今や外法存在と成り果てた元・ヒト族。

 総帥の命を受けて、女神の神子を制するために魔族領から出てきていたところで……例の白い爆発に遭遇した。


 距離も遠く、流石に彼が率いる者たちは不快な思いを抱く程度で済んだが……もし中心部に近ければ……今の力を集束して向けられでもしたら……と、その威力を想定して肝を冷やすことなった。


 二柱の神。女神エリノーラと冥府のザカライア。


 生と光はエリノーラの属性。

 死と闇はザカライアの属性。


 それぞれは反属性であるというだけで、本来は神々にも属性にも優劣があるわけではない。お互いに役割が違うだけであり、それぞれが苦手とする領域というだけのこと。


 より具体的に表すなら、ダメージを負いやすいだけ。


 しかし、魔道士同士の魔法で考えると……その出力が大きければ大きいほどに、その特性の差も大きくなるのは当然のこと。考えれば当たり前だ。


 死と闇の属性の最たる例が黒きマナ。瘴気。それは『死』を司る以上、種族に関係なく生者には相性が悪い。


 教会が伝えるところの『不浄なるマナ』であり、生者側からするとまさに死活問題となる属性だ。


 生と光は即ち白きマナ。聖なる力。『生』を司るため、当たり前に亡者にとっては相性が悪い。


「ロレンゾ。どうします? かなりの瘴気が消し飛ばされ、こちらの優位性を潰された形ですが……?」


 ロレンゾに副官のように付き従う、浅黒い肌の肉感的なエルフ……ダークエルフもどきの女が問う。


 進むか戻るか。


「……ふむ。確かに脅威的な力ではあったが、流石にあの規模の力の放出を連発できるとは思えん。瘴気という優位性は消えたが、女神の神子も消耗しているはずだ。何なら今のうちに肉体ごと封じてしまえば良い」

「承知しました。ならば予定通りに進むとしましょう」


 ロレンゾたちは進むことを選択した。死と闇の眷属となった彼らにとっては、まさしく凶悪な力の使い手たる女神側の神子……本来の〝物語〟の主人公……と、やり合う道を選んだ。


 もはやその正義は余人には理解できぬ歪さがあるとはいえ、彼……ロレンゾには、かつての弟子たちへの悔恨の想いが燻り続けている。


 この世界の神々に一方的に役目を与えられ、ただただ踊らされる哀れな舞台人形。


 そんな託宣の神子たちダリルとセシリーを救いたいと願っていたのは、紛れもなく彼の本心だった。


 かつての教え子たちとの再会は近い。


 だが、ロレンゾは後悔することになる。それだけは確か。確定している未来。



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「……レアーナよ。ワタシは過去の失態をいちいち咎めるようなことはしない。肝心なのはその次。いかにして次の一手を好いモノに変えるかだ」

「……」


 クレアとレアーナ……と、操り人形と化したダリル。


 荘厳な地下神殿のまさに祭殿部に彼女らは集っている。周囲には贄として用意された亡者たち。違う。用意されたのではなく、当人たちが贄となることを……死の安寧を望んで場に集ったというべきか。


 最終局面。


 女神側と冥府の王側の神子同士の衝突。

 結果として、冥府の王の神子であるザガーロは敗れ、その借り物の命を贄として冥府のザカライアが不完全な顕現を果たす……というのが本来の物語託宣の流れ。シナリオ。


 ザガーロが冥府の王をこの世界に降ろすための召喚魔法陣。属性の反転機能付き。


 その魔法陣の機能と貯えられたマナを丸ごと横取りして改変するのがクレアの計画。


 まず眷属である自らを呼び水としてザカライアを喚ぶ。それと同時に、限界まで白きマナを凝集した神子ダリルを依り代にエリノーラを顕現させて……反属性たる二柱の神を対消滅させる。


 それが叶わなければ、ザカライアを自らに、エリノーラをダリルに……それぞれの神柱を肉体という檻に封じる算段だ。ただ、こちらの案はただの悪あがきであり、個人という器に神を封じるなどできないことはクレアとて百も承知している。


 神々の介入を排除する。

 定められた〝物語託宣〟の先へ行く。


 度し難い。


 冥府の王の神子ザガーロも、亡者の依り代たるクレアも……同じことを望みながら手を取り合うことはない。それぞれの思惑のままに利用し合うだけ。


 古き人外の化生同士が協力し合えば、もしかすると女神の神子主人公たちの出番などなかったかも知れないのにだ。


 何より皮肉なのは、百年以上の月日をかけて練ってきた計画の最終局面で、利用するだけの操り人形たる女神の神子に翻弄されているという状況。しかも、神子自身にはそんな意図も自覚もないままに。


 さてさて、哀れな道化は一体誰の役割になるのやら。


「……言葉もありません。まさか神子セシリーが最大威力の〝力〟をこの場面で使ってくるとは……」


 跪き頭をただただ垂れるレアーナ。分身体ではなく、正真正銘の本体。


「……くは……もはや乾いた笑いしか出んわ。確かに瘴気を祓うのは神子の役割だ。しかし、まさか総帥と相対する前にこれほどの力を放出するとはな……あそこまで神子殿が阿呆だったとは、流石にワタシも読めなかったわ……くくく……」


 言葉とは裏腹に、どこか愉し気に嗤う美しき化生。


 計画の最終局面での誤算。総帥の力を削るための女神の力をセシリーが放出した。それも尋常ではない威力で。


 その行為に至る遠因が、自らの妹にして腹心たるレアーナの一手から派生しているかと思うと……クレアも流石に思うところがある。ただ、それ以上に亡者の依り代となる前の……ただのクレアが顔をもたげてくる。


 未知への好奇心。先が読めぬ中で暗闇を進む……魔道の探究者たる気質。


「……ふむ。こうなれば、ザガーロを叩くためにダリルを差し向けるか? それとも、奴が召喚を発動した時点で無理矢理に術に介入するか……? 奴が死んでいる前提で話を進めてきたからな……少々厄介かも知れぬが……できないこともないか」


 クレアは淡々と次の一手を探す。過去の失敗など、次が上手くいけば良いだけのこと。


「……クレア様。この度の件は……」

「一旦忘れるが良い。いざとなれば、お主に魔法陣の起動を頼むことになるやも知れぬ。瘴気が祓われた以上、ザガーロたちの動きも変わって来よう。分身体を呼び戻しておけ」

「……はッ」


 神子セシリーの突発的な力の放出については、意識の遮断で途中までではあったが、ネストリを通じてクレアがほぼリアルタイムで経緯を確認していた。その際、レアーナ五号が機能を停止したこともだ。


 だが、レアーナ本体と分身体ドッペルゲンガーとの間には相互の繋がりはなく、それぞれが完全に独立している。


 あくまでも記憶と人格とその思考形態が同じなだけの別個体。


 何らかの術なり魔法なりを使わなければ、リアルタイムでの意思共有はできない。現状の把握すらもだ。


 その上で、彼女の『本物の分身ドッペルゲンガー』はかなり強力な代物であるが故に、ポンポンと数を増やすことはできない。一体を生み出すのに十年単位の時間と膨大なマナを必要とする。


 つまり……既にレアーナの〝手〟は尽きつつあるということ。


 そして、この時、決定的な悪手を打った。


 レアーナもだが、クレアも。


 彼女らは神子セシリーの暴挙ともいえる動きに引っ張られた。結果として気を逸らしてしまった。


 だからこそ、レアーナは分身体を呼び戻すために、クレアと繋がりのある眷属をメッセンジャーとして利用してしまったのだ。


 自分たちの動きや気配を覆い隠す瘴気がもう無いにも関わらず。


 ……ほら、復讐者がどこからか覗いているよ。



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 白きマナの風。それは生者にとっては、単に風が吹き抜けた程度のこと。特別に強風だったわけでもない。


 当然に勘の良い者やそれなり以上の魔道士であれば、異常事態を認識することはできただろうが……。


 とにかく、大峡谷や魔族領において強く影響を受けたのは、あくまでも死と闇の眷属たちがだ。


 数少ない例外の一つ。


 術者本人。即ち女神エリノーラの神子であるセシリーそのヒト。


「……うぅぅ……き゛も゛ち゛わ゛る゛い゛ぃぃ……」

「ほら、主たるセシリー……背中をさすってやるから。どうだ? 水は飲めるか?」


 木の根元に四つん這いでうずくまっている神子ポンコツと、それを介抱するエイダ。まるで酔っ払いの相手をしているよう。


 それもそのはず。セシリーは女神の力を振るったのだが……やり過ぎた。まだまだ加減が分かっていなかったようで、自分の扱える以上の大量のマナを急激に放出したことにより、通称マナ酔いと云われる状態に陥ってしまう。


 マナの欠乏により……頭痛、胸のムカムカ、吐き気、眩暈、平衡感覚の鈍麻、落涙に鼻水に涎、あと、働きたくないでござる……等々の諸症状が現れることに。


 既に二日が経過しているが……セシリーは未だに酔ったまま。何をやっているのか。


 ついでにネストリも昏倒したままだ。


「……ェィダ……ゎたしはもぅダメだ……ぁぁ、せめてダリルに真意を問い質したゕった……ぉぇぇぇッ……!」

「(……主たるセシリーは命の恩人だ。それは紛れもない事実なんだ。忘れるな。絶対にだ。もう恩を返さなくても良いんじゃ? ……とか思うんじゃない……!)」


 優しく背中をさすりながらも、エイダの内心の葛藤は割と本気だったりする。


 そんなエイダの気も知らず、鼻水や涙にまみれた乙女がえずいている。それを乙女と呼んで良いかは別として。


 紳士たらんとするヨエルですら、見ないフリをしつつもドン引きしている有様だ。


 ちなみにクスティは『限界を超えてまで、瘴気を祓うために力を振り絞ったのか……』と、セシリーの行動を内心で称賛している。違う、そうじゃない。結果はそうであっても、彼女はただ力加減を間違えたおバカさんなだけなんだ……。


「ヨエル殿にクスティ殿。少しよろしいかの?」


 そんな折、これまでセシリー一行と同道しながらも、クレア一派の者としてどこか距離を置いていたヴィンスが声をかける。


「……ヴィンス殿。どうされましたか?」

「なぁに。ネストリ殿が昏倒している今なら、クレア殿へ情報が漏れんと思うてな。まぁ、仮に情報が漏れていたとしても、もはやわしのような小者のことなど気にはせんじゃろうが……」


 ヒト族の社会で生き延びていた魔族の一族。そのかつての長であり、戦士としての死に場所を求める老兵たるヴィンス。老兵は死なず。消え去るのみ……を彼は体現する気はない。


 策謀なり思惑があったにせよ……魔族領を追われ流浪の民となったヴィンスたちに、〝庇護者〟としてクレア一派の者が手を差し伸べてくれたのは紛れもない事実。


 仮にクレアたちがヴィンス一族を助けなくとも、〝物語〟は融和派魔族を配置したのかも知れないが、そんなことはヴィンスの知る由もないこと。有り得たかも知れないもう一つの現実の話など、今を生きる彼らにとってはまるで意味のない話に過ぎない。


「……わしは王都におる頃に知己を得て、個人的にアルバート・ファルコナー殿を知っておる。クレア殿と緩やかに対立しているというのも聞いてはいた。まさか、彼が大峡谷に足を踏み入れておるとは思いもせなんだがな……」

「……」


 ヴィンスは語る。老兵としてではなく、一人の戦士として。ヨエルもクスティも、何となしに察してはいた。彼が死兵の匂いを纏っていることを。故に今は口を挟まずにただ耳を傾けるのみ。


「王都では、アル殿の前で戦士としてあるまじき醜態を晒しもした。わし個人としても、一族としてもじゃ。そして、戦士としてのアル殿の姿は、錆び付いたわしの中の戦士としての矜持を呼び覚ましもした。もしアル殿と戦うのであれば……益荒男ますらおとの戦いの果てに黄泉路を逝くのであれば……滅びし一族の耄碌したジジイの最期としては上等ではないかとも思っておった」


 彼は考えていた。もし、戦士としての最期を選べるのであれば……アルバート・ファルコナーと戦って果てたいと。そう思えるほどに、の者の戦士としての在り方が眩しく見えたのだ。


 ヴィンスにはもはや現世に心残りはない。後は死兵として命を使い潰すだけ。そして黄泉の国にて、己の愚かさにより斃れた同胞たちからの責苦を受けるのみ……そう考えていた。


 しかし、今は少し違う。


「……今は思うのだ。耄碌したジジイがどんな死に方をしようが誰も興味はないじゃろう。所詮はただの独りよがりよ。ネストリ殿やその首魁であるクレア殿は確かに我が一族を助けてくれた。返すこともできぬほどの大恩に違いはない。恩がある故に、邪悪な者どもの駒として死ぬのも仕方ないとも思っておったんじゃが……もはや過ぎたこと。ヨエル殿やエイダは若干呆れておるようじゃが……わしはのぅ……あの神子殿に未来を感じたのじゃよ」


 突然何を血迷ったのかこのジジイ。セシリーポンコツに未来などと。


「……セ、セシリー殿に未来を……ですか?」


 紳士たるヨエルですら迷いがあるんだぞ?


「ほほほ。以前のセシリー殿のことはようは知らん。じゃが、どうせ理想ばかり口にする甘ちゃんだったのであろう? ネストリ殿をぶちのめした時のことといい、とてもあの娘がまともな〝戦士〟だったとは思えんからのぅ。……ヨエル殿よ。貴殿もの者であろうから、セシリー殿のことがどうしようもなく未熟でバカに思えるであろう?」

「そ、そんなことは……」

「良いのじゃ。だがのぅ……あの娘はバカで未熟ではあるが、それでも自分なりに考えて行動しておる。確かに戦士としてはあまりにも無軌道で考えなしのように思えるし、先々で間違えることも、後悔することもあるじゃろうて。しかし、あの娘は結果をあるがままに受け入れるだけの覚悟があると見た。……それは、誇りだの矜持だの……受け継がれた物をただなぞっているだけのわしや、上から命じられるままに唯々諾々と従っている者なんぞより……余程に神子殿は〝考えておる〟よ」


 ヴィンスは先祖返り的に力を得た魔族であり、既に二百年近くの時を生きている。恨みつらみに囚われていた時期も、安穏とした日々に諸々が錆び付いてしまった時期もある。


 だからこそなのか、彼の目には未熟なセシリーが覚悟を持ち、自分なりに考えて精一杯に足掻く姿が眩しく映る。かつてのエイダとは……覚悟のない甘ちゃんとは違う。ある意味では完成された戦士たるアルともまた違う……そんな煌めきを彼女に見た。


 若干脳筋……というか脊髄反射的であり、知的生命として退化している気もするが……それはそれ。


「自身の独りよがりのために矜持や誇り、古いしきたりに伝統や掟……そんなモノに縋るしかないわしのような愚か者なんぞより、よほどに神子殿の方が健全で好ましいと感じるのじゃ」

「……」


 ヴィンスのマナは優しく、穏やかに凪いでいる。ファルコナーの平静なマナとはまた違う形。


「……ヴィンス殿は……セシリー殿の想いに沿うために死ぬと……?」

「ほほ。ヨエル殿、やはり貴殿も若いのぅ……それを口にするのは余りにも無粋じゃよ」


 滅びし一族。もはや魔族領に住んでいた魔族たちですら忘れ去った一族。その末裔にして、最後の長。


 神子セシリーとエイダ。


 ヨエルたちの手前、セシリーだけを語ったが、彼の中には二人がいた。


 傍から見れば今の二人は酔っ払いとそれを介抱する者でしかない。


 だが、ヴィンスは二人の姿に〝未来〟を視た。それは曇った瞳が見せた幻覚に過ぎないのかも知れない。少なくとも、今のヨエルにはそうとしか思えないだろう。


「……わしは、遂に死に場所を見つけた」


 静かに語るヴィンスの見据える先には……敵。


 ロレンゾ・オルコット率いる一団。



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