創作研究あれこれ

いま、雑誌『日本児童文学』関係で、

『日小見不思議草子』という本を攻略しています。

現在、3話目を写経中。


How-To本によると、書き写し(写経)

は文章の勉強になるから

ぜひやりましょう、とのこと。

わたしは文章にセンスがないので、

児童文学からそれを学ぼうと思い、

本の研究をしている所なんです。


ざっくり言うと、『日小見不思議草子』は

日小見という架空の町を舞台に

さまざまな不思議話を載せた

短編集です。

不思議というだけあって

たんぽぽの花が鼻に咲いたり

キツネが化けて出たり

チョウが絵の具をくれたり

色々ありますね。


文体は、わたしに似て愛想もなにもなく

描写も比喩も、月並レベル。

たまに「花が踊るよう」なんて比喩もありまして

このレベルなら越えられるかもとか

思ったりもした(おこがましい)。


ファンタジー慣れしたわたしから見ると、

この小説は、少々論理が破綻しています。

たんぽぽの花の話だって、

冒頭の説明と、どうからむのか

わたしにはわからなかったし


キツネの化ける話も、

意外だったけど、「だからなに?」

って感じでした。

そんなに質はよくないかもしれない(こら)。


矛盾点も色々あります。

鼻にたんぽぽの花の咲く刀を、老いたサルからもらう主人公。

ご主人さまの命が危機にさらされ、

刀を抜いて対抗し、相手の命を奪う。

そのときサルから、

「おなじことだ」と言われてしまいます。

命を奪う刀を渡しておいて

おなじことって、

どーゆー意味なんだろうか。


このように、ファンタジーの矛盾点は

あげたらキリがありません。

ハリポタだって、変身術という魔術があるのに

変身薬が重要な役割を果たすエピソードがあった。

魔術があるなら薬なんか要らないだろうにね。


相当おもしろくないと矛盾点が気になってしまうのが

ファンタジーの弱み。

子どもだましと笑われるのは当然かもしれませんが

最近の流行りだからな。

特に異世界モノは。

そろそろ、ネタが尽きてくる頃。

新しい話に飢えてます。

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