怪文書、来たる

平和憲法のせいで貧困になった、とする

怪文書が、7月22日に郵便ポストへ

投函されていました。


読んでみると、平和憲法の前文を知っているか、という

問いかけ。

その前文には、まわりの国々の誠実さに信頼すると書いてある、

なのに現実は、北朝鮮とかロシアとか敵だらけ。

国民は貧困になりつつあるそうです。


平和憲法のせいで

教育が、アメリカへの属国思想を植え付けることになり、

日本の古き良き伝統が亡ぼされつつある

という論を繰り広げている怪文書でした。


いや、アメリカへの属国思想になったのは、

日米地位協定のせいじゃないの?

平和憲法と属国思想のあいだには、なんの関連性もないよね。

そもそも、この怪文書には、

日本国憲法を変えていない事実を知ってアメリカ人が呆れた、

って書いてある。

アメリカへの属国根性がイヤだと言いつつ、

都合のいいところだけアメリカ人?


アメリカの属国になりたくないなら、

日米地位協定をやめてみたらどうですか?

同盟もやめにしてさ。

武装中立ってことにして。


最近、中国が台湾関連でアメリカと対立していて

きな臭いんです。

台湾が有事になったら、アメリカは沖縄の米軍基地から

出兵することになりますね。


それがイヤなので、属国思想がどうとか、貧困がどうとかって

言ってるのかもしれない。

沖縄から出兵ってことは、いやおうなく

日本も戦争に巻き込まれるってことでしょうからねえ。


そういう論点なら、わたしも武装中立に賛成するけど

貧困だから平和憲法を破棄しろって

そりゃスジが違うでしょう。


だいたいやね。

平和憲法を破棄して

周囲と戦争すれば、国民は豊かになるんですか?

第二次世界大戦で、さんざん、軍部が庶民をおさえつけて

庶民は「欲しがりません勝つまでは」だったじゃん。


今後、世界的な砂漠化、人口爆発のせいで

食料・資源が足りなくなるとわかってる。

飢えが戦争の引き金になるのは良くある話です。


戦争をするには、それなりのワケがある。

国民の不満のはけ口として戦争をさせるのも

国のやり方の一つだ。

戦争はいけない、の合い言葉時代は過去になったな。

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