昔話は難しい? パート2
昔話の本を、ネ友に貸したんですが
「昔話って難しい!」というメッセージが再び来ました。
前回は、一寸法師でしたが、
今回は、「うりこひめ」。
以下はその会話です。
Q:「『うりこひめ』の「実のある箱はこっちへ来い」と言う文句は、童謡などでも良く聞くのですが、昔から使われてる遊び文句みたいな感じなんですか?」
これは、一種の呪文です。
『うりこひめ』の冒頭で、川から流れてきた箱には、2つありましたよね。
それを見たおばあさんは、中身(実)のある箱が欲しかったのです。
そのため「実のある方はこっちへ来い」と声をかけたわけです。
Q:「それと、アマンジャックは、天邪鬼ですかね?
女とあるけど、俺と言っていて、男?とか、思ったのですが、
確かに私の祖母も、自分の事を俺と言っていて、、、
昔はそういう感じなのかなぁ、、、と思いましたが、どうなんでしょう?」
アマンジャクは、天邪鬼のことです。
人のいやがることをするのが天邪鬼。
人と反対のことをしたり、ナマケモノなのも、天邪鬼。
男にしろ女にしろ、ひねくれ者への悪口として、天邪鬼という言葉が存在しました。
具体例をあげましょう。
うりこひめが、「管こなくとも七ひろ織れる」というファンタジーな勤勉ぶりを歌うところに注目。
その後いれかわった天邪鬼が、「管こがなくて織りよがない」という間抜けぶりを歌いますよね。
ちなみに管とは、機を織るための道具です。(管こ、とは方言の一種)
「俺」という呼称について
これは、関東から北の人は、かつては方言で、自分のことを、おおむね『俺』と
呼称していたことに由来するのです。
(以上、会話の一部を転用しました)。
核家族化が進んで、昔話が上手に伝わってない状況が見て取れます。
知らないことは罪ではないのですが、伝える努力をしてこなかったのは
大人たちの罪でしょう。困ったもんだ。
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