わたしと宗教(01)

まえに、家の宗教が浄土真宗で

夫と義母が真言宗で

わたしがクリスチャンだ、

という話をカクヨムでしたら、

「そ、それってどういうこと?!」

というご質問がありました。

長い話でつまらないでしょうから

興味のない方はスルーしてください。


広島は、安芸門徒というだけあって

浄土真宗が一般的です。

先祖代々、真宗を信じてるって人も多い。

このあいだ、カトリックの法王ベネディクトさんが

広島に来たときには、

「おれたちは真宗だから、あんなのいらん」

というおっちゃんの声もありました。


それだけ熱心な信徒が多いのですが、

義母は、縁があって真言宗を信仰するようになり、

夫もそれにならって真言宗に入りました。

わたしも、一時期、真言宗のお寺の住職から

お経を授かって、写経に励んだこともあります。


そんなわたしがクリスチャンだと名乗っているのは、

両親がクリスチャンだからです。

聖書の有名な部分はすっかり暗記していますし、

教会の人と一緒に、

詩編とかイザヤ書とかの詠唱を

やったこともあります。


中学生の頃、いじめられっ子をかばって友だちになったとき、

「悪に対して悪で報いず

かえって善をもって悪に勝利しなさい」

というイエスのことばを信じたので、

ケンカもしなかったし

告げ口もしなかったし

ずーっとやられっぱなしでした。


クラスは、みんな、わたしをいじめられっ子から

脱却させようとしたようですが

わたしは、いじめっ子が謝罪しなかったこともあり

意固地になって心を閉ざし

本ばかり読んでいました。


ある日、図書係の子が、わたしに言いました。

「萩尾望都の『百億の昼と千億の夜』って知ってる?」

その言い方が、わたしの生き方を否定するような言い方で

カンにさわったので読まなかったのですが


高校の時に、この本を読んで、

愕然としました。イエスが悪者だったのです。

イエスとは何者なのか。

自分の信仰はどういうものなのか。

そこから、わたしの旅がはじまったのです。

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