自分の世界観を持つ

わたしのエッセイは、なかなか読者が増えません。

なぜだろう、と夫に言ったら、

「自分の世界観を持っていないからでは?」

というご意見でした。


「昨日はオレの話

今日はウクライナの話

明日は母とキミの話

てんでんばらばらなので

読んでいても混乱する」

というのです。


「群ようこは

猫の話を書いた『トラちゃん』などで

猫エッセイストみたいになったし

さくらももこは

昭和の話が中心だっただろ。

キミは、なにがウリなんだ?」


そう言われてみると、

ペット不可マンションなので

猫エッセイストってわけにはいかないし

昭和の話をしたくとも

ずーっといじめられっ子で

友だちもいなかった。

田舎に住んでいたから

話題は田んぼの生き物ぐらいなものだな……


エッセイは身辺雑記というジャンルなので

どうしても、とっちらかった作品ばかりになる。

読んでいる人が少ないのは、

たぶん、バックボーンになるものが

見えてこないからなのでしょう。


平凡な主婦の家族雑記なんて

読んでいて楽しいのかな、と自分でも感じます。

ほかの人の小説のほうが、ずっと面白いのは、

そこにドラマがあるからです。

わたしのは、ドラマはまったくない。

なにか発見があるか、と言われると、

どうやらそれもなさげです。


ほかのエッセイストの作品を見てみると、

岸本葉子なんかは、発見の面白さが群さんと同じぐらいある。


岸本葉子の背骨は、「独り身でも楽しい」という世界観です。

わたしの場合は、「子ナシでも楽しい」っていう世界観?

広島という土地柄も考えるなら、

世界とつながることも視野に入れたい……


あれもこれもとやり過ぎるから

読者が離れちゃうのかも知れない。

自分の世界観というものを

全面に押し出すほうが、読者もついてきやすいかも。


しかしなー。

そうなってくると、避けられないのがキリスト教なんだ……。

わたしは、はぐれクリスチャンなので

正統派からなに言われるだろうかと怖い……

エホバの証人みたいに開き直りたいよ(笑)

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