『サンモールの思い出』雑感

いつだったか、エッセイを書くのが虚しい、と

日記にコボしたとき、

夫や読者から慰められました。

ありがとうございます。

そこで、あらためて来月末が〆切りの

『サンモールの思い出』について、

お話しします。


広島中心地にあるファッションビルで有名なのは、

パルコとサンモールです。

パルコは新参者ですが、

サンモールは70年代から存在する老舗。

しかし、老いてヨボヨボ、なんてことは

いっさいありません。

むしろ老いてますます盛ん、という感じ。


このサンモールが、エッセイを募集しています。

『サンモールの思い出』というもので、

時代は70年代から2010年まで。

その他の時代、というカテゴリーも用意されています。

わたしは、3本ほどエッセイを書きました。


人に読んでもらって感想をいただいたんですが、

どれが一番なのか、意見が分かれています。

「呉服屋の思い出」は、伝統の呉服話と嫁・姑の

仲良しぶりがいい。

「イタリアンのお店」は、カジュアルで共感でき、

昔のことをアリアリと思い出させる。

「Tシャツとわたし」は、テナントの話が面白い。


意見が分かれると、どれを投稿したらいいのか

迷います。

まあ、複数投稿可なので、ぜんぶ投稿すりゃいいんだろうけど

やっぱり、それだと実力が透けて見えたりして

怖い気もするし


どうせなら、一番になりたいんです。

一番は、五万円もらえるんです!

八〇〇文字で五万円!

エビでタイを釣るって、

このことですね!


考えて見てください。

五万円割る八〇〇文字。

一文字60円強ってコトですよね。

最近の相場から考えると、

一文字1円ってのがふつーだ。

果たして、それだけの価値のある

作品を作れているのだろうか。


それを考えるとうなされてしまいます。

気軽には書けないんです。

つい、人の作品を参考にしようと

さくらももこを買ってきて

爆笑してから

「かなわん……」

ひそかに泣いたりしています。


わたしはわたしの道がある。

いまは雌伏のときなのだ。

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