『カルト宗教信じてました。』雑感

図書館で借りた、自伝漫画エッセイ

『カルト宗教信じてました。』たもさん著

を読了しました。

これは、エホバの証人の現実を、内部告発した作品です。

【「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由】、

という副題がついています。


エホバの証人の洗脳手段について書かれておりまして、

驚くことも多かったのですが、

はぐれクリスチャンとしては

カルトのトップはともかく

底辺の信徒は純粋な人が多いだろうな、と

想像しております。


そりゃあ、我が子を虐待したり

人の家に宗教を押しつけまくってる人ですから、

ヤバイ人たちには違いないんですが、

「みんなサタンに惑わされている!

 救ってあげられるのは、わたしだけ!」

という、使命感と


排斥される、こわい


という両方の面から、行動しているわけですよ。

恐怖を背景に、自分はいいことをしている、と

信じている。なんか原爆を正当化している人に似ている(汗)


ヨーロッパでは十字軍が、


室町時代には

仏教という宗教を弾圧しようとした信長に

対抗して戦う一向宗という人たちもいました。


だから、一部の宗教だけが問題だとは思えない。

問題は、自分を客観的に見られなかったことでしょうか。

信仰に疑問を持たない、持たせない。

むかしのわたしみたいだわ。


わたしも、いじめられっ子をかばったときは、

それが正義だと思っていた。

だけど、やられっぱなしでいても

問題は解決しなかった。


エホバの証人は、いまは家々を巡り歩いていないようです。

少なくとも、うちの近所には見当たらない。

どこか、目立たないところで増やしているんでしょう。


そういう人たちがやってきたら……。

また議論することになるんだろうなぁ。

正義と正義の対立って、むなしい。

たもさんは、劇的なドラマを体験して、信仰を捨てたんですが

わたしは劇的なドラマを体験して、それなりの信仰を取り戻しました。

ほかのクリスチャンとは違う信仰でも、

わたしには「キリスト道」というものがあります。


人によって信仰のあり方って、違うってこと。


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