辞書は要らない?!

このあいだ、ネ友と盛り上がったんです。

「パソコンやスマホでメールや文章を書いているから

漢字を忘れちゃう。

たとえば、『すもう』ってどんな文字だったか、

思い出せる?」


と言うんでわたしも、

「えーと、すもうの『す』は相だったと思うけど

『もう』はなんだったっけ?」

「でしょ、でしょー?」

 すっかり忘れてる。


 今さらバカだなあと思う人もいるかも知れません。

 だって、ちょっと昔のテレビバラエティでも、

 その話題で盛り上がったことがあるもんね。


 だけど、わたしにはこれが加齢を感じさせ、

 ネ友のことが、他人事とは思えないんです。


 それで、あわてて辞書を取り出して、

 「あ」の項目から勉強し直しはじめました。

 しかし……

 単調な単語の羅列のため、

 続きませーん(涙)


 村上春樹は、辞書を小説のように読むそうですが

 わたしには、そういう素質はなさげです。

 絵も描いてあるから、

 面白いんだけどさ。小説じゃないので。


 ということで、せっかく買った辞書を、

 夫は、「捨てろ!」

 と迫ってきました。

 パソコンを立ち上げて、辞書を引けというわけだ。


 それもためらわれます。

 辞書だったら、たとえば「あ」の項目を調べていたら

 「愛」のとなりに「相合い傘」なんかがあったりして

 ちょっと雑学的に遊べるんですが

 パソコンで辞書を引いたら

 遊べないモンな。


 「うちは狭いんだから、スペースを確保しろ!」

 夫はブツクサ言います。

 狭い場所に、辞書や創作メモなどが占領しているのが気に入らない。


 辞書が実際に役に立つシーンを

 夫が目撃していないから

 そんなことを言うのかも知れません。


 わたしはエッセイ日記を書く前に

 いちおう、下書きをしてから

 パソコンで清書しています。

 その際に、辞書が必要なこともあります。


 仮にスペースを確保するために、

 パソコンで辞書を引くとなると、

 いきなり本番を書くことになる。

 すると、時間がやたらとかかるし、効率が悪い。

 このあたり、わかってもらいたいんですが

 どうなんでしょうかね。

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