コロナ闘病記(最終回)

 第10日目(27日) 朝はおにぎり(しゃけ、昆布)。がんもどき煮&ひじき煮。『かぐや様は告らせたい』第二シーズンあとちょっとで終わる(11日目でシリーズ完見)。


第一シーズンのほうが笑いのパワーは強い。第二シーズンは、感動させる話が多かった。泣けるというより、じんわりくるね。


『殿、利息でござる』完見。身分制度のなかで精一杯生きた商人たちの生き様に感動した。公共のために自らを犠牲にする。立派な生き様だ。


合唱サークルは2月20日以降に公民館でやることになった。ヨガサークルは、ずーっとリモートである。



 昼はすき焼き弁当、おやつはチョコブッセ。明日は9時半にここを退所できる。退所したら思いっきり外を遊ぶぞ~。もう、PTPなんかどうだっていい! お話を書くのがつまんなくなってきた。下手すぎるんだもん(涙)


 スマホでフリーの漫画を読み、爆睡してから14時頃看護師さんと電話で健康観察結果をお知らせする。電話の看護師に、「県のアンケートにあなたのことを書こうと思う」と言ったら、「どんなこと書くのですか?」とちょっと不安そうだった。そこで「暖かい人柄でよかった」って答えたら、看護師さん大喜びで、「照れちゃうなあ。電話でしか知らないけど、わたしも知り合えてよかったです!」声がはずんでうれしそう。わたしのフレンドリーパワーは、電話越しでも通じるようだ。少しは看護師さんにもやりがいができるといいのだが。


夫が書類を整理していたら、

「新型コロナウイルス感染症患者様からの体験談を収集しています」

というA4用紙が出てきた。そこに書かれたURLサイトに、体験談を書いたあと、わたしはこんな県民へのメッセージを書いたのです。

 

 【県民へのメッセージ】

 明けない夜はない。病気は希望に向かっていくための前準備。あなたは一人じゃない、看護師やドクターなど、支えてくれる人がいる。前を向いていこう!


  

 最終日

 朝はパン、『かぐや様は告らせたい』第二シーズンすべて完見。両思いの白銀と四宮、どっちが先に告るのやら。恋をした方が負けだというナレーションに、夫はしみじみ、

「ほんとだねー」

 わたしは勝ったおぼえはないぞ!

 こんなウドの大木に勝ったからって、うれしくもなんともないわい。

 そんなことより、2月はわたしの誕生月。美味しいもの食べさせて欲しいな。

 今回は、タブレットが大活躍しました。あるときはプライムビデオを鑑賞し、アニメや映画、ドラマざんまい。またあるときは青空文庫や電子書籍を読んで涙したり、勉強になったりしていたのです。もし、また療養することがあったら、タブレットは必須だな。

 ひさびさに、旬の話題のエッセイ日記を書けたから、わたし自身は充実しているのだ。まだまだコロナは油断できないものの、乗り越えようとしている人たちはたくさんいる。みんなひとりではない。泣くより笑う方が幸いである。なによりわたしは、自分といっしょに苦しんでくれた夫に感謝したい。

 これからもよろしくね。


PS


ホテル療養中は洗濯をせず、3日おきに下着を着替えていました。

手で洗うのがつらかったからです。

帰ってすぐ、風呂に入っている間に洗濯して、綺麗な下着で寝ました。

……10日間のホテル療養、二度とやりたくないよ(笑)


ワクチン3回目を打ってください、と政府が言うので、

3回目のお達しが来たら、打ちます。

副反応がすごいらしいので不安です。

人によってコロナの症状が違いましたが、

夫がすぐそばにいたので心強かったです。

ありがとね。

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