第29話 マグカップ
俺はあの日、いつも通りのルーティーンを過ごしていた。
大好きなカフェオレにこれでもかと砂糖を入れて甘くし、同じく大好物のクッキーをお皿に盛り、口へと一つ一つ運んだ。
そして、何ともいえない食感と甘みを感じ、甘甘なカフェオレをグイッと飲み込む。
そして、大好きなアニメをとあるアプリで二十五分間の間見続けた。
クッキーはすぐになくなり、甘甘なカフェオレは後数分も経たずに無くなるであろうというところまで来ていた。
アニメも、エンディングが流れ始め、そろそろ終ろうかと言うところだった。
俺は最後にまた、グイッとカフェオレを飲み込んだ。
だが、何故か違和感を覚えた。
何かが口の中で動いている気がしたのだ。
すぐにその場所を特定し、歯で噛むと、プチッと音が鳴り、口の中に苦みが広がった。
すぐに洗面所に向かい、うがいをして口から吐き出すと、何故か潰れた蟻の死骸が出て来た。
どこからか入り込んで、甘い甘いカフェオレにつられて、攀じ登ったところをきっと私に飲み込まれたのだろうと私は推測した。
アニメに熱中するのもよくないな、、、と思いつつも、私はまたうがいを行った。
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