第16話 都市伝説
「・・・すみません。手はつくしましたが、、、申し訳ございません。」
・・親友の槍村が天にへと旅立った。
心臓発作だった。奇しくも彼の誕生日の前日だった。
突然、何も言えずに消えていなくなった。
もう、彼に会うことは出来ないのだろうか。
彼とはかなり馬が合う仲間だったというのに、、、、、、、
・・・何か月かが経って、放課後の学校の図書室で何か読む本を僕は探していた。
そんな時に都市伝説が書かれた本を見つけた。
その中にこんなのがあった。
「404と最初に入力して消去した後、死んでしまった人の連絡先と繋げれば、もう一度その人と話すことが出来る。」というものだった。
僕はその本を棚の方に戻すと、一目散にトイレにへと駆けこんだ。
そして、404と入力し消去してから、槍村の連絡先を打ち込んで電話をかけた。
ぷるるるるるるるる、、、ぷるるるるるるるるるるる、、、、、
どのくらい経っただろうか。
まだ、電話はつながらない。
とその時だった。
ピロン
「!」
『はいはいもしも、、』
「槍村!」
咄嗟に叫んだ。
だが、その声は槍村ではなかった。
『ええと、、、もしかして、秀樹くん?久しぶりね、あのこのお葬式以来かしら、、、、」
「あっ、す、すみません、、、間違えてかけてしまったようです、、、さよなら。」
ドゥルン
と音が鳴って、通話が途切れた。
あれは槍村のお母さんの声だった。
「・・・・畜生。」
都市伝説は嘘だ。
でも、信じたかった。
あいつにつながるんだって、、、、
頼むよ、何でつながらないんだよ、、
まだ、お前の誕生日すらも祝ってないんだ、、、、
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