第15話 悪役になろうとも

地球温暖化は進んでいく。

なぜ、そのことに皆々は気づかないのか。

なぜ、海にごみを捨てるのか?

なぜ、森が破壊されるのか?

こんなのは間違っている。

俺が正してやらねばならない。

俺は幼いころから正義感の強い人間だった。そして、人の、人類のために貢献したいと思っていたし、悪いことをしている者は懲らしめていた。

だから、大人になって地球温暖化が進んでいることを本格的に知って今までこうして研究所で働いていた。

だが、結局のところ、実は結ばれなかった。

職場の者たちは自分たちの利益しか考えていなかった。

俺のように全力で貢献しようとしている者はいなかった。

そんな職場を捨てて今、私はとある工場にいる。

この工場から出るガスは地球にとてもよくないらしい。

この工場を何度も止めましょうと言ったが、誰も聞きやしなかった。

だから、俺は今、行動で示すのだ。

この工場を潰して、地球に少しでも貢献するために。

世間は私を叩くだろう。だが、それでも構わない。

この世界のためなら私は悪役にでもなろう。

これが私の、、、、正義だ。

・・・・・・・・・・・

「ニュースをお伝えします。昨夜、〇〇工場にて火災が発生しました。容疑者の男は元・研究者で、「地球のためだ。」などと供述しているとのことです。では、続いてのニュースです、、、、」

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