第17話 ゲームに例えて説明したら・・・
息子とだんなと、ワタクシの三人で山道を散歩中、だんなが突然靴を脱ぎ、念入りに確認し始めた。
『痛~い!靴のサイドメッシュの所から栗のイガが刺さった~』
だんなに何が起こったのかよく分からず、息子が心配そうにしているので、
『お父さん、防具レベル1の靴を履いていたんだけど、栗のとげとげ攻撃
ダメージ10 食らったみたい。』
と説明すると
『そーゆーことか!それは痛いね!』
わ!上手に伝わった!
息子が大好きな、RPGのゲーム。
そのゲームに例えると理解しやすい事に気が付いた。
さらに息子の靴底は厚く周りもしっかりしている。こんなちっこい靴なのに、だんなの靴より い~い値段だったので恐らく防具レベル10を超えていると思われる。
念のため、栗のイガが固く尖っている事を息子と一緒に見ながら確認し、踏まないように、触らないように気をつけて歩くように伝えた。
一層、気を付けて歩き始める息子。
『チャララ ラッチャチャ―!』
どこからともなく、知識がレベルアップした音楽が聞こえてきた気がした。
だんなも、大事に至らずホッ。
さらに、我ら3人は山の頂上を目指し冒険を続けた。
うちの近所だけど。
ー完ー
【M43→17】
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