小さな男の子は、どこでも座る、転がる、這いまわるので、気が付くとおしりと膝の生地が薄～くなっているか、穴が開いている率がとっても高い。

もしそれが気に入っていれば、

「捨てちゃだめ！！」

と、息子の反対により、捨てる事もままならず、ワッペンをつけて履き続ける。

ある日我が家に、ワタクシの両親が遊びに来た。

『ズボンについたワッペンが可愛いね～』

と母が息子に声をかけた。

すると、それを聞き逃さなかった孫が好きすぎる父がこう言った。

『なんだ！穴開いたズボンを履いとるのか！服くらい買ってやれ！』

それを聞いて呆れた、子育て経験のある母が言い返す。

『このくらいで？ワッペン付けたら十分履けるわよ。どうせすぐ大きくなるからこれでいいの！！』

後日、父がポケットマネーで息子にズボンをプレゼントしてくれた。

それ以降、息子のズボンの大半は、ヨレヨレズボンの目撃により父がプレゼントしてくれるようになった。

モチロン母もその作戦に気づいており、

「あら～これは、イチ（息子）に良さそうね。お小遣いで買ってやったら？」

と、おじいちゃんをアオるという協力をしてくれている・・・

ありがとう、おじいちゃん、おばあちゃん。

ワタクシ、服には好き嫌いないので、是非またいつでもお願いしま～す。

ニヤリ♡

＿完＿

【M52→16】

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