第7話 ゆるーいお散歩のはずが・・・

幼稚園が長期休みなので、息子の運動不足を心配してお散歩に行くことにした。

在宅勤務のだんなとワタクシは、最近毎朝「ゆる~く歩く」が日課になっている。


ところがあまり乗る気でなかった息子、騙し騙し、外に連れ出したのに、予想に反して、外に出た途端ダッシュが始まった。

『え?ちょっと待って!』

息子に負けじと、我々大人も自然と足早に。

『さっきまで、行かな~いってぐずってたじゃーん。』


歩いても歩いても距離が縮まらず、豆粒大に見える先まで行った息子がダッシュで折り返してきた。

『ねえねえ、早く行こうよ』


え?いつもより頑張っているんですけど・・・。


いつもの散歩コースがハードモードに早変わり。

さらに、後半に差し掛かかりちょっと一息つきたい登り坂を目前に

息子が今度はこんなことを言い出した。


『一番上まで走って競争しようよ〜。』


ここまでも結構なペースできたのにまだそんな余裕が?。

しかも今度は走れって?!


『上までは無理だから、あの看板までは?』


短い距離に区切りながら妥協案で乗り切ったものの、ついにお約束の一言が!

『もう一回最初からやろうよ~!!』


聞こえないふりして、さっさと家路に着いた我々大人だった。


明日は・・きっと雨だよね。うん、きっとそうだ。

天気予報は・・・見なくてよし。

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