第4話 足し算と文字の意外な先生をご紹介します!

5歳の息子が、最近足し算にはまっている。


『お母さん、100+100は何だ?』


突然、問題を出してくる。間違えた答えを息子が覚えてはいけないと、何もひねらず正しく答えると、


『正解!!』


分かっているのかどうか・・・クイズの司会者のように力強く答える。

どうやらこのスタイルでおじいちゃんが、息子に熱心に指導してくれたらしい。


ワタクシ、これは答えを丸暗記したのだと、思っていた。




すると数日後、クイズのスタイルが変わった。


『4+3は・・・7だよね?』


え?足し算本当に出来るの?

両方の指を折るわけでもなくスッと?

半信半疑で息子に聞くと 今度は、お父さんに教えてもらったという。

ほおっ!なかなかやるね!




さらに昨日『4+4+3は・・・11だよね?』


なんと、3つの数字の足し算が出来ているようになっていた。


「うそ~ん!私は教えてないよ。おじいちゃん?だんな?誰が教えてくれたの?

いやもしかして、天才かも!」


そう一人舞い上がっていたら、息子がSW(任天堂スイッチ)を持っていて、ワタクシにそっと見せてくれた。


『お母さんみてみて。今回はサイコロが3つ。たくさん進めたよ。』


「え?サイコロ!!」


サイコロの目を出し、足した数だけ進む。これが今回の先生の正体だった。


実は、息子はゲームがキッカケで文字に興味をもち始めた。

ひらがなをはじめ、漢字、カタカナ、アルファベット。


「ふ~ん。そんなこともあるんだ~」

ゲームをやや否定的に見ていた私も考え方がガラリと変わった。


楽しく遊ぶうえで、早く文字が読みたい。

「ねえねえ何て読むの?」

と聞かなくても読める小3のお姉ちゃんみたいになりたい。そう思ったのかな?


その上まさか、足し算のスキルまでアップさせるとは、何が幸いするか分からない。

遊べながら学べるって最高!


今後、ゲーム買うの禁止!と非常に言いにくくなった。


_完_

【m15→4】


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