第12話 未知

惑星リグーリア

[スペツィア造船所]


ガラクタ倉庫からワープドライブを探すついでに、

整理をすれば修理してくれる約束になった。

もちろんドライブが見つからなければ、新しいドライブを購入することになる。


小さいパーツなんかが多くてワープドライブが見つかりそうにない。

それにガラクタの山が大きすぎて整理も終わりそうにない。


「ん~、いつまでたっても終わる気がしねぇ、、、本当はドライブなんてないんじゃないか?」


「すでに大体分かれているみたいですよ?この辺りは操作パネルやシート、エレベーターパーツなど内装パーツ。あちらのほうは地球の宇宙船に使われていたエンジンパーツですね。見覚えのあるものばかりです。他には、、、」


「お、アイ、でかしたぞ!」


このあたりが地球製宇宙船のエンジンパーツだな。

結構古いものみたいで、見たことのないものが多い。

アイに聞きながら使えるもの使えないもの、ごみと分けていく。


これは、、、エンジンの一部だろう。

これも、、、

それからこれは、、、これは????


「アイ、これ何かわかるか?」


「それは、、、私たちの時代のワープドライブですね。」


「これ、俺の船にも付くのか?それに速さは?あとは、修理なんかもできるのか?」


「私の知っているかぎり、現代のドライブより速いワープV5に到達するものです。シンプルな構造で壊れにくいですが、現代の技術では製造は難しく、データ内に製造方法が残っているので正しい工場設備さえあれば製造可能です。モントレー号に搭載されているV4ワープよりも少ないエネルギーしか使用しないので、搭載すれば長距離移動時の燃料消費量も抑えられます。」


今まで使ってきた物だとワープV4が限界で、それ以上に速いドライブが開発されたという情報は無い。

地球の500年前の技術はどこに消えてしまったのだろうか。

そして、どこまでの進化をしていたのだろうか?


AIとともに地球に行って、500年前の歴史や技術なんかを調べたり教わったりしたい。


見た感じでは大きな船をこんな小さなものでワープV5まで加速することが出来るとは思えない。AIのデータが間違っているのか、はたまた超技術の数々でここまで小型化できたか、、、


とりあえず良いものを見つけたので、これをもとに交渉しよう。


つづく

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