第11話 親友
ここは惑星リグーリア。
有名な造船所があり、そこに修理を依頼しようと思う。
なんとも気さくな性格の人が多く、おいしいものを食べてワインでも飲んだらみんな仲良しだ。
ここなら修理代は何とかなるのでは?という甘い期待も持ちながら、、、。
調べたところ、スペツィア造船所なら間違いないとのことだ。
[スペツィア造船所]
工場長「いらっしゃい!」
「俺の船のワープドライブの修理をお願いしたいんですけど、、、」
「あ、あれ!?ジャ、、ジャック!?」
「お工場長、俺のこと知ってんのか?」
「え、知ってるも何も、覚えてないのか? ほら、高校で一緒だった、、、」
「お、お前、る、ルキノか?昔と全然違うじゃねぇか!」
「あぁ、ちょっとした事故でな。半分機械になっちまった。今日は修理か?」
「お、おぅ、かわいそうに。そう、修理だよ。ワープドライブが音を上げちまった。古いから修理できるかわからねぇし、、それにお金がないから、もしよかったら造船のほうで手伝ったり、、、ほ、ほら、お金がなくて皿洗いで食事代払うとか、そういうことって出来んかなぁ。」
「ん~、、、今人手が足りてないからありがたいけど、結構な額だし、長い間働いてもらわないと返せないと思うが、、、何かロボットとか積んでないか?構造計算とか、設計をしてもらいたいんだけど、、、あと、ガラクタを分けてもらうのをジャックにはやってもらおうと思うんだけど、いいか?」
「おう、ガラクタのほうは任せときな! で、ロボットはナビ用のと、、、AIのが、、、」
「AIはよくわからんから、ナビ用のを貸してくれ。それと部下に船を見てもらったんだが、古すぎて修理するより新しいものを積んだほうが早く飛べるし、価格もそこまで変わらない。何も思い入れがなければこのドライブは放棄したほうがいい。」
「何の思い入れもないけどなぁ。高いのは困る。じゃあ、AIとガラクタ分けするけど、パーツ探ししていいか?この中にドライブの一個や二個転がってるだろ。」
「おう。じゃあ、頑張ってガラクタからドライブ探しな。組付けは探し出すまでロボット借りるだけでいいよ。」
ここに来て本当によかった。まさか親友がここで工場長やってたなんて。
本当に宇宙は広いというか狭いというか、、、
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます