第5話 こだわり

モントレー船内

[コックピット]


もう少しで修理屋に到着する。


、、、と、その前に燃料と食料補給。




近くにTOCIという惑星がある。

ここは未だにどの帝国や連邦にも属さない星のため、様々な惑星のお土産や食品が集まってくる。

また中立ゾーンなため、たくさんの企業が本社を置く商業の中心地である。




ここでは食品以外にも様々なものが手に入る。

連邦管轄、帝国管轄の土地では禁制品のガソリンやお酒、またレアな宇宙船パーツや非売品のアニメグッズまで、手に入らないものは無いのではと言うぐらいだ。

、、、といっても、先立つものがあればの話だが。


今回は食品を買い込むとしよう。

久々のちゃんとした食事ができそうだ。

普段は食事といえばゼリーみたいな液体状の食品かシリアルのような栄養剤、もしくは食品プリンタから出力された物で済ませる。

この全てはいわゆる似せて作られた"ニセモノ"である。

それじゃ、あまりに味気ない。

だから食べ物には拘ることにしている。

ここでの食料補給なら、それなりにおいしいものを補給できるだろう。


これはロボにもフクロウにも任せられないから自分で行くとするか。


TOCI

[器用屋弁当]


「TOCI名物のワンタン弁当はいかがですか~?超長期保管用新発売になります。」



「ワ、ワンタン載っただけの弁当が、せ、、千G超え!?ボッタクリだろそれ!」


どうやら我々に補給できる食料は限られているらしい。


もう少し深い地下街にも行ってみよう。

メイン通りから外れているところとか、少し入り組んだところにある店というのは格安だったり隠れた名店というのがあったりするものだ。


もう何回層も下がったところだが、一体どこまで深いのだろうか、、、



、、、おっと迷ってしまった。

どうやら地下街で迷子になったらしい。


ん?こんなシャッター商店街に一軒だけ飲食店?

しかも普通の洋食屋のようだ。

人通りもないし、こんなところでやっていけるのだろうか。だが、そこがいい。こういう所こそ隠れた名店の可能性がある。


外に出ているメニューには、、、これぞ洋食屋というメニューばかり。価格も適正なようだ。

1000Gまででかなりお腹の膨れそうなメニューばかり。


よしお腹も減ったし入ってみよう。


つづく

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