第4話 旅のお供は、、、

[ カジノ内ブラックジャック ]


もうかなりの勝負をしてきた。


すでにチップは1050枚


あと50枚を回収するのは容易いが、、、

このような辺境のカジノでこれ以上勝ち続けると、目をつけられてしまう。


この当たりで手を引く。




[カジノ換金所]


「こんにちは、こちらは換金所です。チップの換金はこちらでお申し付けください。」


「これお願いします。」


「ありがとうございます。ではこちらに所属惑星、氏名、受付IDをご入力ください。」


ピッピッピッピッピ、、、、、


、、、、


「、、、失礼ですが、あなたはアンドロイドではありませんか?キータッチがあまりに正確だと思うのですが。」


しまった。ここで捕まるとまずい。

相手もアンドロイド、乗り切るのが難しすぎる。

万事休すだ。


賄賂も効かず、誤魔化しも効かず、客のクレームにも負けない、

(痛覚を持たない)丈夫な体を持ち、、、


、、、


、、、、


、、、、、、


「よぉチャーリー、今日は勝ったんかい?」


「じ、、、ジャックぅ、、、、」


「お、、、またか。おうおうそこのロボットさんよぉ。コイツが義手付けてるからって差別はイケないぜ?そもそも受付でロボットじゃねぇって確認したんだろ?チップも確認したみたいだし、さっさと換金してやりな?1000枚ぽっちで疑うなんてここはシケてんねぇ。」


「義手でしたか。それは失礼いたしました。確かに受付で確認は取れていました。ではこちら、10万5000ゴールドになります。お受け取り下さい。」


「じゃ、帰るぞチャーリー。」

「はい!!」





宇宙船「モントレー」船内

[ラウンジ]


「よかったなチャーリー。"へそくり"は返してもらうが、他は好きに使っていいぞ。」


「え、修理費用を捻出するために危ない橋を渡ったんですよ?」


「それは俺が何とかするから、いざというときに取っときな。」


「では、修理費は、、、」


「まぁ、何とかなるだろ。」


「アキナシぃ、、、」


「だから、ジャックって呼べって、、、」


「これで僕は売り飛ばされないですか?」


「そんなの、決まってるだろ!?」


「センチョーーーーーー!!!」


「とりあえず修理屋に向かってくれや。」


「はい!出航!!!」




9万5000ゴールドを手に入れ、たぶん(?)売り飛ばされなくなった。

これから修理工場へのお供を致しますナビゲーションはわたくし、


アンドロイドのチャーリーです。




つづく

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