古巻視点
第47話 11月14日 一番楽しそうに見えました。
「昨日は急に一人で帰ってごめん」
僕は凪に頭を下げた。
今は、文化祭2日目が始まり、約束通り図書室に来ている。
花とのことはまだむしゃくしゃしていたが、そんなことよりも謝罪が先だった。
「それはいいですよ。翔斗くんにも色々あったのでしょうから。それで話してくれるんですか?」
「うん!聞いてほしい」
そして全て凪には話した。
そして結果的には凪に支えてもらいながら、今後の花の行動を見て許せるなら許すと言うことになった。
正直言うと許せないと思う。精々戻れて知り合い程度だろう。だけど凪はそうなっても尊重してくれると言ってくれたのだから、僕も少しは向き合うべきだと思ったのだ。
そのあとは予定通り二人でラノベを読み始めました。
時々、感想を言い合い、また静かに読む。
これの繰り返しです。
僕はこれだけで昨日のことは忘れてしまいそうなぐらい楽しい時間です。
ですが、すぐに止められました。
ガチャ
その音と共に図書室の扉が開かれたから。
珍しいな誰だろうと思っていると、これはやばいのではと思いました。だって、凪と僕はこのことを隠しているから。少し慌てて凪を見ると全く焦ることなく近寄ってくる方を見ていました。それを見て僕も落ち着きを取り戻します。
そして、現れたのは、
「あの古巻くんいいですか??」
夜光美月さんでした。最近ちょっとだけ話すことがあった子です。
「ん?うん。どうしたの夜光さん」
僕が聞くと
「話したいことがあるんです」
どうしたんだろう改まって……というか今日確か休んでたよな??
そう考えていると、なんか凪と夜光さんが話していたみたいです。聞き取れませんでしたが。
そしてなぜかまた呼ばれました。
「古巻くん」
とりあえず返事をします。
「はい」
すると夜光さんは一回深呼吸してから、
「私と友達になってください」
その言葉と一緒にメッセージアプリのIDが表示されている画面を見せてきました。
え?友達??僕と??
なんだ?新手のドッキリかと思いました。
そして思わず凪のことを見てしまいました。
すると……
「なんで私のことを見るんですか??夜光さんが言ってるじゃないですか。答えてあげてください」
そう言われてしまった。
「いや、僕なんかでよければよろしくお願いします」
そうしてなぜか僕は夜光さんと友達になり、メッセージのIDをもらうことになりました。
「やった!ありがとうございます!古巻くん」
なんだか、よくわからないけれども。
僕と友達になることで夜光さんが喜んでくれるならそれでいいやと思いました。
それになんか夜光さんが今までとは別人のように見えたんです。
もしかしたら何かが吹っ切れたのかもしれませんね。
凪が横に居るので恥ずかしくて言えませんが、
今の夜光さんは今まで話してきた中で、
一番楽しそうに見えました。
___________________________________________
47話読んで頂きありがとうございます。
少なめで、ほとんどひとつ前の夜光さんと同じになっております。
ご了承ください。
コメント、レビュー、小説のフォロー、応援など本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!
そしてTwitterの方もフォローお待ちしております!
追記です。最近かなり更新の回数が多いと思うのですが、最近はかかる時間に余裕があるため、
1日のPVが2000を超えるごとに更新しております。ご理解よろしくお願いします!
無理な時はしていません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます