古巻視点

第19話  10月9日 朝露さんが可愛いすぎる

現在は23時30分

結局20時45分から話し始めることができていた。


そして僕は今、朝露さんとのメッセージ欄を見つめています。理由は……


―――――――――――――――――――――


「古巻」『僕の勘違いだったらすいません。

     朝露さんは僕とファミレスとかに、

     行きたいと思ってくれたん

     ですか?』



「朝露」『はい。私も、

      古巻くんと行ってみたい!です』


―――――――――――――――――――――


こんなことになっていたから。

僕はこの質問をした時、なんて自惚れているのだろうと思った。

だが、朝露さんから帰ってきた返信は全く予想とは違う答えだった。


とりあえず、朝露さんがこう言ってくれているので、いつ出かけるかなどのことを決めようと思う。


――――――――――――――――――――


「古巻」『朝露さんありがとうございます。

     僕も是非朝露さんと出かけたいです。

     それで、出かけるか場所とかなんで

     すけど、どうしますか?

     後、日程とか』


「朝露」『そういえば私全然考えてなかったで

     す。よくよく考えれば、

     2人でお洋服とか

     見に行ってもですよね。

     どうしますか……』


―――――――――――――――――――――


朝露さんも同じことを思っていたみたいだ。

僕も朝露さんとお出かけできるのは本当に嬉しかった。だけど、男女で洋服を買いに行くなんて付き合ってないとできないと僕は思ってしまった。

そして、僕は最近行きたいところがたまたまあったのだ。そこは朝露さんと行ったとしても1日いることすら可能とする場所だった。


―――――――――――――――――――――


「古巻」『それなら提案があります』


「朝露」『提案……ですか?』


「古巻」『そうです。最近行きたいところが

     ありまして……ちょうど今週の

     土曜日に行こうと

     思っていたところだったんですよ。

     それで、その場所っていうのが、

     隣の県のここから電車で1時間ほど

     行った場所にある施設なんですが、

     そこに、ラノベ・マンガ図書館とい

     う場所があるんです』


「朝露」『なんですか……その夢のような場所

     は私!!そこ行きたいです!

     是非!一緒に行ってください!!』


―――――――――――――――――――――


文章が長くなってしまったため、途中で区切って送信ししたらすぐに朝露さんから返信がきました。


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「古巻」『ならそこに行きますか。

     そして、その帰りに本屋行きません

     か?図書館で見たやつで買いたく

     なった本を買おうかなって

     思ってまして』


「朝露」『古巻くん!素晴らしいプランです!

     それは素晴らしいプラン

     ですよ!!』


―――――――――――――――――――――


段々と朝露さんのテンションがいつもの学校では見せないようなテンションになっていることが面白くて、僕は部屋でクスクス笑ってしまった。

そして、そのテンションの朝露さんを想像して、可愛いんだろうなと気持ち悪い想像をしてしまった。

僕が思考にはまっていると朝露さんから追加でメッセージが届きました。


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「朝露」『もちろん……そのあとファミレスっ

     て行ってくれますよね……』


―――――――――――――――――――――


僕は顔がとても熱くなるのを感じた。

朝露さんが可愛かったから。

誘う言い方自体もそうだが、ご飯に食べに行くのではなく多分行ったことがないんであろうファミレスに限定しているところがさらに可愛いと思ってしまった。

そして、僕は大失態を起こしていることに気づく。


―――――――――――――――――――――


「古巻」『朝露さん可愛いですね』


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僕は朝露さんに送ってしまっていたみたいです。



失態に頭を抱えていると、朝露さんから

返信がきた。


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「朝露」『古巻くんは絶対私のこと馬鹿に

     してます。

     そんなこと言っても奢ったりは

     しませんからね!』


―――――――――――――――――――――


僕はこの返信を見て、とてもホッとしました。

朝露さんは僕が可愛いと言ったのを馬鹿にしている、褒めたら奢ってもらえると勘違いしてくれたみたいです。心からよかったと僕は思いました。でもやっぱりこの返信も可愛いと思ってしまった。


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「古巻」『あはは……すいません。

     もちろん本を買ったあと

     ファミレス行って

     感想を話し合うつもりですよ!』


―――――――――――――――――――――


僕は、そう返信をするのだった。

それから細かい時間なども決めて、

最終的に、10月12日の土曜日、朝8時に家の前で待ち合わせと言うことになった。


そして時間はちょうど寝る00時になったため、

今日はこれでお開きと言うことになった。



…………僕はあれから30分全く寝れないでいた。そして頑張って寝ようと目を瞑っていたら。スマホから通知の音がなりました。

誰だろうと思いながらスマホを開いてみると。



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「朝露」『古巻くん起きてますか?』


―――――――――――――――――――――


朝露さんからメッセージが来ていました。

僕はすぐに返信します。


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「古巻」『眠れないですね……笑』


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すると、朝露さんから


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「朝露」『私は、土曜日が楽しみすぎて、

     眠れません。

     それもこれも全部私の友達である、

     古巻くんのせいですよ!』


    『……冗談です。おやすみなさい』


―――――――――――――――――――――


そう送られてきました。


僕は思った。これが深夜テンションと言うものかと。


そして僕は顔を枕に押しつけて、美香が起きないようなるべく小さい声で叫びました。



     「朝露さんが可愛すぎる」

___________________________________________

19話読んで頂きありがとうございました。


ラノベ・マンガ図書館!私もこの間行ってきましたがやっぱりあの数のラノベが並べてあるのを見ると、とても興奮しました。

また行きたいですね。


ついに古巻と朝露さんによるデート?お出かけ?となります!

楽しみですね。

次は久しぶりに同じ場面をそれぞれの視点で書こうと思っています。お楽しみに!


今日初めて1日3000PV行きました。ほんとに感謝でいっぱいですありがとうございます。


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