古巻視点

第9話  10月6日 奇跡ってほんとに起こるんですね。

―――――――――――――――――――――


「朝露」『いえいえ、最終的には声かけて

     もらえてよかったと思っているので

     大丈夫です。     

     私も初めて趣味を共有することが

     できて楽しかったです。

     ありがとうございます』

    『そう言えば、そうでしたね。

     私的には、そろそろ主人公と

     ヒロインがお互いの気持ちに

     気づくけども素直になれないとかに

     なるんじゃないかなって

     思ってるんですよね。

     今までは罵倒ばかりでお互い嫌い

     って言い張ってましたし。

     逆に古巻くんはどう

     予想してますか』




―――――――――――――――――――――

僕は朝露さんからの返信をなんて返そうか迷っていた。

……とりあえず打っては見たがこれでいいのかわからないので美香に聞いてみることに、


「美香返信これで返そうと思うんだけどいいか?」


『返信ありがとうございます。やっぱりそう思いますよね。僕もそろそろお互い心の中でまた好きになってしまったって、認めるけど正直になれないって感じになるんじゃないかなって思ってます。あとは途中から生徒会の名前が出てくるようになったから次回から本格的に、出てきそうじゃない??』


対して、美香は


「へ〜2回目からはしっかりできてるんじゃん。

4年間女の子と付き合っていた甲斐があったね」


褒めながら、いじってきた。


「うるさいなーこれでもまだ引きずってるんだから、掘り返してくれるなよ」


そう言いながら僕は送信ボタンを押した。


―――――――――――――――――――――


「翔斗」『返信ありがとうございます。やっぱり

     そう思うよね。僕もそろそろお互い

     心の中でまた好きになって

     しまったって、認めるけど

     正直になれないって感じに

     なるんじゃないかなって思ってる。

     あとは途中から生徒会の名前が

     出てくるようになったから

     次回から本格的に、

     出てきそうじゃない??』


―――――――――――――――――――――

すると、また1分もしないで返信が来る。


―――――――――――――――――――――

「朝露」『同じ考えを持っていたなんて、

     嬉しいです。やっぱり古巻くんも

     そう思いますよね。

     ん〜文化祭の時に出てきた人、

     ですよね。結構しっかり書かれ

     ていたので私も次回本格的に

     出てくると予想しますね。

     楽しみです。

     話が変わるのですが、古巻くん

     はいつも何時ごろに寝られるん

     ですか??教えて頂けたら

     嬉しいです』


―――――――――――――――――――――

嬉しいか……そんなことを言ってくれるなんて。

朝露さん結構しっかり会話してくれるんだな。

がっかりさせないように僕もしっかり返さないと。

それで何時ごろに寝るか……今が夜の21時だからとりあえず22時までお風呂やらなんやらで寝るための準備して、そこからスマホとか見たりするから00時かな。

よしこれを伝えよう。

僕は朝露さんに返信をした。


―――――――――――――――――――――

「古巻」『僕も次回楽しみだ。その時は

     また感想言い合えたらいいな。

     僕の寝る時間は00時かな。

     今から1時間で寝る準備して、

     それからスマホいじるから』

―――――――――――――――――――――

すると待ってましたとばかりにすぐに返信がきた。


―――――――――――――――――――――

「朝露」『そうなのですね。私も基本

     00時前には必ず寝るように

     心がけています。

     ……嫌だったらいいのですが、

     もしよければ古巻くんが寝る

     準備ができる22時から、

     寝るまでまた話しませか??』


―――――――――――――――――――――


まさかの、あっちからお誘いが来たぞ。

嬉しすぎる。こんなのすぐに返信だ。


―――――――――――――――――――――

「古巻」『わかりました。ならもう入って

     きます。あと、それと

    「連れ○の」以外の作品も

     お話しできれば嬉しいです』


「朝露」『うふふ わかりました。

     私もおすすめしたりできる本

     選んでおきます』


―――――――――――――――――――――

あ〜なんて幸せなんだろうと僕は思ってしまった。

彼女がいなきゃ今後やっていけないとまで思っていた僕だったが、このように趣味を共有できる友達がいるだけでも、こんなにも楽しいのかと改めて思った。





結局僕は、寝るまでの準備でいつも通りの22時までかかってしまった。


―――――――――――――――――――――


「古巻」『すみません遅くなりました』


―――――――――――――――――――――


もしかしたら寝ているかもしれないので僕は短めにして送ることにした。


―――――――――――――――――――――


「朝露」『いえいえ、時間通りじゃない

     ですか。逆に急かしてしまっ

     たのなら申し訳ありません』


―――――――――――――――――――――


起きててくれたし、逆に謝ってきて。

なんていい人なのだろうと僕は思う。



それから僕と朝露さんは1時間を「連れ○の」に着いて

語り合い。残りの1時間を他の作品に着いた話し合うことにした。


ほんとに、こう言う時の時間の進みは早く

感じるな……


できることならずっと話していたい。

僕はそう思ってしまった。

だが、約束は約束。僕は寝ることを促す。


―――――――――――――――――――――

「古巻」『とりあえず今日はこの辺で

     寝ましょうか。明日も話せると

     思いますし』


「朝露」『そうですね……そうしますか。

     ほんとに今日はありがとうござ

     いました。

     古巻くんと話すの楽しかった

     です。おやすみなさい』


「古巻」『はい、おやすみなさい』


―――――――――――――――――――――


僕が送ったメッセージに既読がつかなくなったので、

僕もスマホを閉じ、寝ようとした時でした。

再びスマホが光り音がなりました。

恐る恐る見てみると。


―――――――――――――――――――――


「朝露」『ごめんなさい、まだ起きてます

     か?提案があるのですが……』


―――――――――――――――――――――

朝露さんからメッセージが来ていました。

提案?なんだろう……そう思い返信しました。


―――――――――――――――――――――

「古巻」『起きてるます!どうしまし

     た?』


「朝露」『よかったです。

     あの、折角友達になったの

     ですから

     やっぱり直接話したくて……

     あ、ラノベの話を。』


―――――――――――――――――――――

……ま、まさか朝露さんからそんな提案されるなんて。

でも、学校では話せないのにどうやって?電話するってことなのか??

とりあえず聞いてみることにしました。


―――――――――――――――――――――

「古巻」『学校では流石に話せない

     ですよね??』


「朝露」『そのことなんですが……いつも

     私が登校する時間はかなり

     早くて、30分程暇になるので

     図書室で本を読んで居るんです。

     ……だから、古巻くんがその

     時間帯に来てくれさえすれば、

     直接お話できるかと……』


―――――――――――――――――――――

うっっっっわ……嬉しすぎるぞ

それで時間をずらしてクラスに入ればいいのか。

これはもちろんやるしかないと思った僕は速攻で返信をする。


―――――――――――――――――――――

「古巻」『わかりました。それでお願いし

     ます。それなら、登校時間は

     何時にすればいいですか??』


「朝露」『私はいつも7時30分には学校に

     ついているようにしています』


「古巻」『わかりました。それなら僕も

     7時30分に図書室行くように

     します』


「朝露」『はい!よかったらおすすめや

     読みたいラノベ持ってきて

     くださいね!』


「古巻」『了解です。2冊ぐらい持って

     いきます。では、お休みなさい』


「朝露」『最後にもう一ついい

     ですか……』


「古巻」『はい、どうしました?』


「朝露」『一応他の人にはバレないでって

     ことなので、2人で秘密のルール

     を作りませんか?』


「古巻」『秘密のルールですか?』


「朝露」『はい。秘密のルールです。

     朝の図書室以外は全てメッセー

     ジでやり取りする

     と、言うルールです。

     どうでしょうか……』


「古巻」『全然いいと思います。

     それで行きましょう。よろしく

     お願いします。では、

     今度こそおやすみなさい』


「朝露」『はい。おやすみなさい』


―――――――――――――――――――――


そうして、僕の長い日曜日は終わりました。

今日だけでも全て運を使い果たしたと言っていいほど、いいことだらけでした。

朝露さんと話せたし、連絡先交換できたし、

明日から朝の30分お話できるし、2人だけの秘密のルールまで決めてしまった。

ほんとに幸せな1日だったと僕は思う。

そして、これが続いてほしいとも僕は思った。





次の日、僕は7時30分に学校に到着できるよう家を出ました。


そして、玄関を出て家の前の道に出た時のことでした……ちょうど目の前の綺麗なマンションから同じ制服を来た、これから僕が会いに行くはずの朝露さんが出てきました。


「「え???」」


お互い間抜けな声をあげ、固まりました。


まさかの僕と朝露さんの家は道を挟んだ隣だったのです。



僕は思いました。




  奇跡ってほんとに起こるんですね……っと


___________________________________________

9話読んで頂きありがとうございます。


今日なんと初1日で1000pv超えました!

ほんとにありがとうございます。

レビューも小説のフォローも応援も沢山の方からしてもらいとても嬉しいです。

ほんとに嬉しいです。ありがとうございます。

これからも頑張って行きますのでよろしくお願いします。


話は変わりますが、まさか隣の家だったとは、、こんな羨ましいことありますか?会いたい時にすぐ会えるよ。

あーー羨ましい。徒歩1分で会え友達っていてほしいものですね。


最後です。更新遅くなってしまいすいません。今日はこれで最後です。


誤字脱字、感想、ご指摘などのコメントお待ちしております。全て返しますのでどんどんコメントお願いいたします。


レビュー、小説のフォロー、応援などもしてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る