第133話
今回の件で、文字だけで相手に伝えるって難しいって改めて感じた。
やっぱり俺は通話の方が向いてるし感情の伝わりやすい通話が好きだ。
とりあえず誤解はといたものの正直、奏を忘れることは自分の努力で何とかなると思えなかった。
忘れるためには嫌いになるのが手っ取り早いと思い、奏の嫌な部分を探そうと今まで喧嘩した理由や別れる直前の奏の行動を思い出しても、それ以上に俺のために色々と我慢してまで一緒に居てくれた奏の優しい性格だったりめちゃくちゃ可愛い外見だったりと結局は最高にいい女って結果しか出ない。
俺の記憶から奏を消すしか忘れる方法はないのだ。
奏にハッキリこの先もないと言われても、どうしても諦められなかった。
よりを戻したいの諦められないではなく、奏の中に俺の存在が消えるのが嫌だったのだ。
そんな中、久々に奏の配信開始の通知がきた。
遂に配信をやめるのかと寂しい思いと俺の作った画像のリスナーの反応が気になって配信を見に行ったが、残念ながら画像は使われず動画配信だった。
いつもなら「まいど」ってコメントするのだが、通話以来連絡取ってなかったし「別れたのに配信に来て迷惑ちゃうかな?」とか思いながら、とりあえず何てコメントをしようかと考えて、奏の配信に行くのもかなり久々だったので「久しぶり」って打とうとした瞬間、俺は自分の耳を疑うぐらいショックな言葉を聞いた。
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