第11話
エミーからの答えは「ノー」だった。
俺が落胆した様子が声に表れていたのだろうか…
エミーが「ごめん、今電車だからコラボあがられへんねん」って断った理由を教えてくれた。
相手のことを察っしてさり気なく対応することが出来るエミーに感心しながらも徐々に興味を持ち出している自分がいた。
さらにエミーから「うち、コラボ枠したことないからしたら上がってくれる?」ってあまりの予想外のコメントに驚愕した。
自分だけの事を考えれば、もちろん「イエス」の一択しかない。
だが、配信者のコラボ枠は少し特殊で異性同士がコラボするとリスナーがやきもちを妬いたり、お気に入りの配信者を聞きに来ているのでコラボ者がいると邪魔とかどうしてもコラボ者と会話しながらコメントを読まなければならず多少のラグが発生するため、コメントが止まったり、枠に来てもすぐに落ちる傾向がある。
ただリスナー同士が仲良しの場合は、さほど問題にはならないことが多い。
だから、個人的には嬉しいのだがエミーの枠の邪魔になるのでしたくないという気持ちで揺れ動いていた。
俺は「上がっていいなら上がるよ。けどコラボ枠したら閲覧伸びないよ」と素直な気持ちを伝えた。
エミーは悩む間もなく「閲覧なんて気にしないから全然いいよ」とあっさりと答えたのだった。
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