転生編
第1話:邂逅と混乱
※22年7月16日、プロローグに合わせこちらも更新しました。
※24年7月02日、プロローグ改稿に合わせこちらも改稿しました。(途中です)
◇
はっ――と、ふと目が覚めた。しかし数秒前のはずの記憶との乖離に恐怖を抱き、夢か何かかと目を閉じたままにする。
どれくらい経ったかは分からない。しかし恐る恐る目を開けてみると、
「何が起きているんだ……?」
そこにあった景色は――――空間であった。
上には果てしない空、下を見ると白色の地面が延々と続いている。
「なんだよこれ……」
思わずそう呟いてしまう。
混乱収まらないまま周りを見渡していると、
「やぁ」
どこからか声が。
「うわあああああ!!!」
それに驚いてしまい思わず叫んでしまう。
びっくりホラーは苦手なのだ。
「ここだよここ。前を向いて目を開けてごらん?」
叫んだ時に瞑ってしまった目を開けると、そこにいたのは少し自分より背の高い中性的な顔の人。
人なのかはわからない――人と呼ぶことにする――何かの顔を見る。少し可愛いようなイケメンなような……と思わず考えてしまうほど美しい見た目であった。
「まあ、混乱するのもわかるけどさ。一回深呼吸でもしたら?」
と眼の前の人? は言う。
「わ、分かったよ……」
と渋々従い深呼吸を数回繰り返した後。
「で、ここはどこです?あなたは何なんですか?」
早口でそう質問する。
「ここは多元空間。僕の管理する空間さ。そして僕は《
《
「ほ、ほぉ……」
混乱収まらない僕はなんとか言葉を発する。
「とりあえず、君はどういう状況にあるかわかる?」
「え、え~と。突然隕石が落ちてきて、気がついたらここにいて、あなたが驚かしてきた、ってという感じですか?」
しっかりと脳内で思い出しつつ答える。
「まあ、正解かな。ちなみになんとなく考えてるとは思うけどここは異世界だよ。僕が君の魂を救い出してここに召喚し、蘇らせたのさ」
そうあっさり返される。
思わず
「は? え? ん?」
とまた混乱してしまう。
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