第80話 試食と終わり

焼き上がったクッキーをみんなで試食する

「んー♪ 短時間で作った物とは思えないくらい美味しい!」

ひと口サイズのクッキーを食べて

ナユタさんが言う

「本当に美味しい!次は色んな味を作ってみたいわ!」

「美味、この企画またやって欲しい」

マナさんとシノさんも食べて感想を口にする

「喜んでもらえて嬉しいです、リスナーさん達に好評だったらまたやろうと思います!」

俺が言い終わるとナユタさんが近くに来た

「こんな素敵な配信を考えてくれた

タルルちゃんにはお礼をしないとね!はい、あーん」

「ナユたん抜け駆け! 私からも

はい、あーん」

「負けてられない! タルルあーん」

ナユタさんに続いてマナさんとシノさんもクッキーをこっちに差し出してくる

「皆さん!?は、恥ずかしいですよ」

あーんは勘弁してほしい

「リスナーさん達がタルルハーレム最高だって!」

雫姉がコメントを読み上げる

「タルルハーレムなんてありません」

リスナーのコメントに反論をする

「タルルちゃん、早く…腕が痺れきた…」

ナユタさんが辛そうな顔で言う

「え!? くっ、あ、あーん」

ナユタさんを救うべく口を開ける

「はいどうぞ ふふっ、タルルちゃん押しに弱すぎてリアルが心配だよ」

ナユタさんが俺の口にクッキーを入れた後に呟く

「お、美味しいです リアルでは用心深いので大丈夫ですよ、皆さんの前でだけはありのままの私なので」

「あらあら、それは私達を信頼してるってこと? 嬉しい事言ってくれるじゃない はい私のも食べてね」

「あむ」

マナさんのクッキーを食べる

「おいしいです!」

「これも!」

シノさんが俺の口にクッキーを放り込んできた

「ん!? もぐもぐ、デリシャス!」

食べ終えて感想を口にする

「タルルの反応が面白いからもっとやってって! お姉ちゃんも加わろうかな!」

雫姉まで加わりひたすらクッキーを食べさせられた

当分クッキーは食べなくていいや…

「クッキーも終わりましたしそろそろ締めますか」

焼いたクッキーが終わり放送を終了する流れだ

「皆さん今回の企画はどうでした?

私的にはリアルで皆さんとお菓子作り出来て嬉しかったです! 皆さんとも距離感が縮まった気もしますし!」

「私は大満足!タルルちゃんにあーんできたし、クッキーの使い方も覚えられたし!」

「私も大満足よ、お菓子作りに興味湧いちゃった、またお菓子の作り方教えてね!」

「私も同じく大満足 オフコラボも悪くないね また誘って欲しい」

ナユタさん、マナさん、シノさんの順で感想を言ってくれた

「リスナーのみんなはどうだったかな?」

為になったよ!今度作ってみる!

てぇてぇをたくさん見れて満足です!

ますます4人を応援したいと思える配信だった!これからもみんな推す!

4人とも大好き!

「みんなも満足してくれたみたいで良かったです!ナユタさん、マナさん、シノさん今日はありがとうございました!最後に全員でリスナーさんに向けてなにか言いたいんだけど…」

「みんなで大好きって言お!」

「いいわね、言いましょ」

「分かった」

ナユタさんの提案にマナさんとシノさんが乗った

「じゃあそれでいきましょう! 今日の出演はタルルこと立花ルルと」

「ナユタと」

「マナと」

「シノと」

「タルルの姉でした!」

「「「「「みんな大好き!」」」」」

全員で愛を叫んで初のオフコラボ放送が終わるのだった

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