第78話 てぇてぇ開始!?

「まずは皆さん私が手本を見せますので見ていてください 前に置いてあるボウルを使用します ボウルの中にバターをブロックで二つ入れてクリーム状になるまで混ぜます この作業には少し力が必要なので難しかったら言ってもらえたら手伝います! クリーム状になったらこちらのホットケーキミックスを一袋をボウルに入れてかき混ぜます、するとこの様に固まりになりますのでこれを平らにして型抜きで切り抜いて焼けば完成です!」

説明を終えると3人が驚く

「本当に簡単だね!これなら私でも出来るよ!」

ナユタさんが言う

「分かりやすい説明ありがとうね

タルルちゃん!」

マナさんがお礼を口にする

「早速作業していい?」

シノさんがやる気満々だ

「どうぞ、作業を開始して下さい」

俺の合図で作業を始める3人

そしてすぐにヘルプがかかる

「タルルちゃん、助けて」

ナユタさんの元へ向かう

「バターが硬くて…」

「じゃあ力を貸しますね」

ナユタさんの後ろからボウルとオタマを支える

「あ… タルルちゃん…その、大胆だね、いいよもっと抱きしめて///」

頰を赤く染めて呟くナユタさん

「ち、ちが、作業に集中してくださいこんな感じでつぶしていくんですよ わかりました?」

俺は指導をしてからすぐにナユタさんから離れる

「分からなかったからもう一度お願いします!」

この人絶対分かってる

「てぇてぇ助かる もっとやって!

ってコメントが多いよ」

雫姉がリスナーのコメントを伝えてくる

「はぁ… もう一度だけですよ」

再びナユタさんの後ろに付く

「タルルちゃんに抱きしめられていると凄く安心する」

「ナユタさん、怒りますよ?」

ナユタさんに圧をかける

「ご、ごめんなさい!怒らないで! こうやって… 出来た!ありがとう

タルルちゃん!」

ナユタさんがアドバイス通りに作業してバターをつぶすことに成功する

「良く出来ました」

ナユタさんの頭を撫でる

「タルルちゃんのナデナデ最高」

「タルルちゃん、こんな感じでいい?どうかな?」

作業に集中していたマナさんが俺に聞いてくる、俺は撫でるのをやめてマナさんの元へ向かう

しっかりとバターがクリーム状になっていた

「流石マナさんです!完璧ですよ!」

「そう?良かったわ」

嬉しそうに笑うマナさんがこちらに頭を傾けてくる

「良く出来ました」

今度はマナさんの頭を撫でる

「みんな!マナがタルルちゃんにナデナデされて嬉しそうにしてるよ!」

ナユタさんがリスナーに報告している

「ちょっとナユたん!?リスナーのみんなに言っちゃダメよ!私はみんなのお姉さんなのにタルルちゃんに甘えているのがバレちゃったじゃない!」

「みんなのお姉さんでも誰かに甘えてもいいと思いますよ? そう思わないかな、リスナーのみんな?」

俺はマナさんに思ったことを伝える

「タルルちゃん…」

「甘えるマナさんが可愛いってコメントがいっぱいだよ!」

雫姉がコメントを読んでくれる

「みんな、恥ずかしいからやめて///」

「マナの顔が真っ赤だよ!可愛いね」

「みんな、作業中なんだから静かにして タルルはこっち来て!」

シノさんが珍しく不機嫌な感じだ

「し、シノさん?」

「タルルは私の横に居て、他の子と

イチャイチャ禁止」

頰を膨らませるシノさん

「あのシノちゃんがヤキモチ… 可愛いね!」

シノさんをイジるナユタさん

「ナユタは黙ってて」

「あ、はい すいません」

ナユタさんが返り討ちにあって口を塞ぐ

「シノちゃんの意外な一面が見れてリスナーのみんな喜んでるよ!」

「私だって普通の女の子、こんな私はみんなは嫌い?」

その発言に全員が発狂するのだった

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