第76話 タルル主催お菓子作り教室開始前 ③

玄関のチャイムが鳴ったため、玄関に向かおうとする雫姉に声を掛ける

「雫姉はここで待ってて、シノさんとはリアルでは初めましてだから挨拶したい」

「じゃあ任せるね、挨拶しっかりね」

雫姉に任せてもらい俺は玄関に向かう

玄関に着き扉を開ける

扉の前には両手に大きいビニール袋を持った水色髪ショートの美少女が立っていた 身長はナユタさんと同じくらいで白いワンピースに水色のスカートを履いていて可愛らしい

「いらっしゃいませ、シノさんですよね?」

俺は目の前の美少女に問いかける

「タルル? 私はシノ」

少し首を傾げながら聞いて来た後に名前を言うシノさん

「初めまして、タルルです お会いできて嬉しいです、どうぞ中へお入り下さい 荷物持ちますよ」

「私も会えて嬉しい 荷物ありがとう、お邪魔します」

シノさんから荷物を預かりシノさんに中へ入ってもらう

「ナユタさんとマナさんはもう来てますよ」

リビングに向かいながら状況を伝える

「計算通り タルルお願いがある」

「なんですか?」

「腕を組みたい 2人から腕組みデートの自慢されて羨ましかったの」

真剣な顔でシノさんが言う

何を自慢してるんだあの2人…

「その…今じゃ無いとダメですか?」

「ダメ」

強気の女性には敵わない…

「ど、どうぞ」

俺は諦めて右腕を差し出す

「タルル、ちょろくて可愛い」

腕を絡めて満足そうにシノさんが呟く

「ちょろく無いです」

自分でもちょろいと思うが認めないでおく

「2人の反応が楽しみ 早く行こ」

「はいはい」

腕を組んだままリビングへやってきた

「シノさんが来ましたよー」

「雫さん、おじゃまします ナユタとマナさんお待たせしました」

シノさんが挨拶をする

「シノちゃんいらっしゃい、仲良しで安心したよ」

微笑む雫姉

「なんで腕組んでるの!? タルルちゃんこれはどういうことかな!」

駆け寄って来て俺の服を摘んでくるナユタさん

「シノちゃんやるね」

笑顔のマナさん

「この間の仕返し 満足、ありがとうタルル」

シノさんがお礼を言って腕を離してくれる

「いえいえ、荷物机に置きますね」

「差し入れ、みんなとタピりたくて買ってきた」

シノさんが持ってきていたのは人数分のタピオカ入りの飲み物だった

「タピオカ大好き!シノちゃん大好き!」

シノさんに抱きつくナユタさん

「重かったでしょ?ありがとうねシノちゃん」

シノさんの肩を揉むマナさん

この3人が絡むと絵になるな

俺は3人のじゃれあいをスマホで動画を撮る

「みんな、配信時間が近づいてるから配信の準備した方がいいかも」

雫姉に言われてハッとする

「これから配信でしたね、皆さんといると楽しくて忘れてました! 準備始めましょう!」

俺の言葉を聞きみんな集まってくれる

配信開始まであと少しだ

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