第61話 遭遇
チャンネル登録者数65万記念、謝罪凸待ちをすることになり俺は全員に連絡をした
するとすぐに全員から返信が来て、全員が来てくれることになった
既にみんなはリスナーの前でどうタルルをイジろうかと悩んでいるとのこと
土曜日が怖いと思いつつ俺は今日の配信の為夕方にVライバー施設を訪れていた
受付にて許可を得てタルル専用の部屋に向かう途中にある人物が反対から歩いて来ていてその人が俺に気がつくとこっちに向かって手を振っている
俺は逃げ出すわけにもいかずにそのまま歩きその人と近づいたタイミングでに挨拶をする
「お疲れ様です!少し急いでいるのでさようなら!」
そう挨拶だけして早足で逃げようとしたところ後ろから抱きつかれる
「タルルちゃん、どうして私から逃げようとしたの?私とタルルちゃんは仲良しだよね?もしかして、仲良しだと思ってたのは私だけ?」
俺は強く抱きしめられている為腰あたりに柔らかなものを押し付けられていて恥ずかしくなってくる
「な、仲良しに決まってるじゃないですかVライバーのメンバーの中で1番の仲良し てぇてぇコンビですから」
「そうだよね!よかったー、タルルちゃんとはあーんをさせ合った仲だもんね!」
俺を逃さんと抱きついているのはナユタさんである
俺が男だと知られているためリアルでは会いたくなかった
「あの、ナユタさん? 胸が…あの」
「当ててるんだよ」
「これ以上は、やめてください///」
「仕方ないなー」
ナユタさんが俺から離れて正面に移動する
「タルルちゃんは今日はどうしてここに?」
「せっかくなのでここの最新設備でゲームの実況配信をしようと思いまして」
「そうなんだ!」
「そうなんです、そろそろ時間なので行きますね!」
「うん!頑張ってね!」
ナユタさんと別れてタルル部屋へ向かおうとするがナユタさんが後をつけて来ている
しかもここは一本道なので逃げ場はない
「あのー、ナユタさん? まだ何か用が?」
後ろについて来ているナユタさんの方を見て話しかける
「バレちゃった!? あ、あのねタルルちゃんの放送を生で観たいな〜なんて」
バレてないと思ってたのかナユタさんは驚きながら答えた
正体もバレてるし今更隠すこともないしいいか
「いいですけど、帰りが遅くなって危ないですよ?」
「いいの!? 帰りはなんとかするから大丈夫!」
「なんとかって… まあ自宅の場所がバレてもいいなら家まで送りますよ」
「タルルちゃんになら教えてもいいかな いつかオフコラボしたいし、その時は私の家でって考えてるし」
俺は冗談のつもりで言ったが相手が悪かった
「ナユタさん、私が男って知ってますよね?自宅なんて教えちゃ駄目ですよナユタさんは可愛くて魅力的なんですから、男に家なんて教えちゃ駄目です
もっと自分を大事にしてください」
少し説教っぽくなってしまった
「私の事を心配してくれるなんてやっぱりタルルちゃん優しい!好き!」
顔を赤くしながら言うナユタさん
俺はそんな反応では騙されないぞ
「準備する時間が無くなるのでついて来て下さい」
「うん!」
ナユタさんを連れて立ち入り禁止の看板を越えてタルル専用の部屋にたどり着き部屋へ入るのだった
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