第56話 Vラジにて告知

タルルの無期限活動停止の報告から初めてのVラジのと言う事で多くの人が注目していた

理由はもちろんタルルの無期限活動停止について詳しく語られるだろうと予想したタルルのチャンネルを登録している人が多く集まっている

Vラジが開始の時間になるとリスナー達は驚いた

Vラジは本来音声だけの放送なのに今回は映像があったのだ

それにプラスして映ったメンバーでも驚く

Vライバーに所属している演者の中でも人気が高い4人が並んでいたのだ

その状況にリスナー達は言葉を失った

「みんな!こんばんは今回のVラジは映像有りでお送りします! Vtuberのサーシャだよー」

「な、ナユタです」

「みんなのお姉さんマナと?」

「シノ」

手短に全員が名前を名乗る

「今回はみんなが気になってるタルルちゃんについてだけみんなに伝えるね 先日、タルルちゃん自身のTwitterで報告があった通り彼女は無期限活動停止を発表しました」

サーシャに続きナユタが話し始める

「タルルちゃん自身が決めた事で掲示板で騒がれているような病気の悪化とか事故でってことではないです」

「タルルちゃんの放送を見ていた人なら察しているとは思うけど、タルルちゃんはスランプに陥ってしまったの

デビューしてから初めてのスランプにタルルちゃんは心が折れてしまった」

マナが言う

「このままだとタルルはVtuberを引退する」

シノの言葉にリスナー達が驚き戸惑う

タルルの放送がもう見れない!?

そんな嘘だろ!?

タルル帰ってきてくれー

リスナー達が叫ぶ

「そんなのみんな嫌だよね、だから私達である企画を考えたんだ みんなでタルルちゃんを呼び戻さない!?」

サーシャさんの提案にそこにいるリスナー全員が賛同した

「2日後の土曜日にVライバー所属の演者が全員集合してタルルちゃんを応援して呼び戻すって企画を準備してるんだ」

ナユタさんの発言に驚くリスナー達

Vライバー全員集合!?

全員集合とか年始以来だぞと

リスナーがざわつく

「みんなにお願いがあるの、タルルちゃん宛てに応援メッセージを書いてくれないかな? 今のタルルちゃんにはみんなからのメッセージが必要だと思うんだ」

「私も書く」

マナさんがお願いをしてシノが賛同する

「Faxと郵便でお願いします、Faxの場合はこちら、郵便の宛先はこれです」

今すぐ書いて送る、タルルの放送が大好きだから!

みんな、タルル復活の為に書こう!

タルルの放送でいつも元気貰ってたしお返しせねば!

その反応に出演者達は嬉しそうに笑う

「みんなでタルルちゃんを復活させよう!」

「「「おー」」」

サーシャの掛け声に続く3人

「本日のVラジはこれにて終了です2日後の19時からの生放送見に来てね!今回のお相手はサーシャと」

「ナユタと」

「マナと」

「シノでした バイバイ」

タルルの復活の為に多くの人が動き出すのだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る