第55話 タルルの秘密を知って

タルルの秘密についてを泣き止んだ雫が話すことになった

「さーちゃん以外は知らないことなんだけど、タルルは私の弟が演じてるの」

それを聞いたナユタ、マナ、シノは語り出す

「やっぱりそうだったんですね、実は私とマナはそうなんじゃないかって話をしていたんですよ」

頷きながら話すナユタ

「泥棒を背負い投げした時に女の子では無い気がしていたんですよ そう思いつつ、この前一緒に出掛けてみて思ったんです、タルルちゃんが男でも女でも私達の好きになった人に変わらないって あの日は本当に楽しかった」

マナは真剣な顔で言う

「じゃあタルルだけ他の子と違く感じたのは男の人だったから? 納得」

シノは自己解決をしている

「みんな驚かないの!? 弟はみんなを騙しているって罪悪感からスランプになってもう放送したくないって…」

雫は驚いた、本来なら怒ったりする人も居るだろうと覚悟をしていたから

「シズちゃん、みんなはタルルちゃんの中身を好きになっているのよ もちろん私もね」

「そうなんですよ! でも男と分かったからには彼女の座を狙います!

タルルちゃんは私の初恋なので!」

ナユタが宣言をする

「まあまあ、ナユたん落ち着いて 

まずはどうやってタルルちゃんを復活させるかよ」

「シズちゃん、タルルちゃんの無期限活動停止までの流れを教えてくれる?」

「うん、あの子の最近の配信みんなは見ていたかな?」

「元気なかった」

シノさんが言う

「そうなの、あの子はナユタちゃん達と出かけた日からスランプになってしまってね、そんな時にタルル ボイチャ疑惑の動画と掲示板のコメントをみて心が折れちゃったの」

「なるほどね スランプ状態の時にそんなの見たら心が折れるわね」

マナが言う

「自分で乗り越える可能性は?」

サーシャが問う

「多分だけど、このままだと弟は一生Vtuberはやることはないと思う」

「そんな!?タルルちゃんの無期限活動停止の発言の後もチャンネル登録者数がどんどん増えているのに!みんなもタルルちゃんの帰りを待っている

私だってタルルちゃんとオフコラボとかもっとしたいよ…」

ナユタが泣きながら言う

「多分、私達だけでもタルルちゃんを救えないと思う」

サーシャが言う

「他に頼れる人いる?」

シノが問う

「私達Vtuberにとって最も近くで支えてくれている人達にも、手伝ってもらおう」

「リスナーの人達にも協力してもらうってこと?」

「そういうこと、タルルちゃんは

Vtuberにとって1番大切な事をまだ分かっていないのよ、一部の人に変な事言われてもそれ以上の人が貴方を応援しているって教えてあげるしかないと思う スランプ状態の放送の時だって誰1人タルルちゃんを責める事をしていなかったし、それ以上に心配していた」サーシャがそういうと

「だよね、タルルちゃんは何にでも

一生懸命で自然と応援したくなっちゃうんだよね」

泣き止んだナユタが言う

「薫子さん、本日のVラジを映像ありにして、ここにいる私達全員に任せてくれませんか?」

「何をするの?」

「リスナーの人達にタルルちゃんへの応援メッセージを募ります」

「なるほどね、それを形にしてタルルちゃんに見せると いいわ、全て貴方達に任せます」

「薫子さん、ありがとうございます!みんな、今日のVラジ開始までにたくさんの人にVラジを聞いてくださいって宣伝して」

「「「了解!」」」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る