第48話 サーシャさんとカフェにて

「こちらの窓側の席をお使い下さい」

カフェに着き中へ入るとウェイトレスのお姉さんに案内されて周りに人が全く居ない窓側の席に案内された

「話の前に頼みましょ!今回は僕が奢りますので好きなものを頼んで下さい!」

「ありがとうね!じゃあパフェ頼んじゃおうかな!」

「僕はパンケーキと紅茶のセットにします」

「食べる物まで女の子みたい」

サーシャさんが小声でなんか言ったが俺には聞こえなかった

その後、店員さんを呼び注文をして数分後に注文した物が届く

「まず何から話しましょうか…」

「その前に私から1ついい?」

サーシャさんが真剣な顔で言う

「はい、何でしょうか」

「凸待ちの時はごめんなさい!私、恥ずかしくなっちゃって、あんな去り方してごめんなさい!ずっと謝りたかったの」

サーシャさんが泣きそうになりながら謝ってくる

「いや、あの時は調子に乗ってしまった僕が悪いんですよ」

「ううん、君は何も悪くないよ、相手が男の子だって私が勝手に意識してああなったんだから」

「まあまあ、サーシャさん あの時の事はお互い忘れて仲良くしていきましょう」

「そうだね、ありがとう」

サーシャさんが笑顔になる

やっぱりサーシャさんって可愛いよな

その後、Vライバーには女装をしなければいけない事と声を変えるマイクの事を話した

「君も色々と苦労してるんだね」

「そうなんですよ」

「まあ頑張るしかないよね」

「これからも頑張ります」

お互い飲み物とデザートを食べ終わり帰宅ムードになる

ふとサーシャさんのほっぺにパフェのいちごジャムが付いていることに気がついた

「サーシャさん、少し顔をこっちに近づけて下さい」

「え?何急に真剣な顔して」

「いいから」

「わ、わかった」

サーシャさんが顔をこっちに近づけてきた

頬に付いているジャムを手で取って自分の舌に運ぶ

「甘いですね」

「!?!?」

サーシャさんが顔を真っ赤にして悶える

鞄からティッシュを取り出しサーシャさんのほっぺを拭く

「はい、綺麗になりました」

「あ、ありがとう///」

真っ赤になって照れてるサーシャさん可愛すぎる

「き、今日はご馳走様! そろそろ解散しよっか!」

「そうですね、会計してきますね」

会計を済ませて店を出る

「機会があったらまた誘ってね」

「はい、サーシャさんもなにかあったら誘ってください!」

「うん!あ、そうだ その財布は男物ってすぐ分かるから変えた方がいいと思うよ!じゃ!」

サーシャさんが駆けてく

財布か…

俺はその帰りに女性物の財布を買って帰るのだった

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