第47話 Vライバー最新技術

ナユタさんとマナさんとのデート前日俺は薫子さんに呼ばれてVライバー施設の薫子さんの部屋に訪れていた

「よく来てくれたわね、Vライバーの技術でついに外でもタルルちゃんの声を出すことのできるマイクを完成させたわ!」

「え!?そんなマイクができたんですか!?」

それなら明日のデート乗り切れるかもしれない

「ええ、口元にマイクをつけるから

マスクは必須になるけどね これを付けてみて」

首に掛ける式のマイクを渡される

「小声で喋ってみて ちなみに右側がマイクで左側がスピーカーになっているわ」

「あいうえお」

タルルの声だ、しかも声のボリュームが、上がっている

「拡声機能付きだからバレにくい」

「凄いです」

「君に女装までさせてるんだもの、

フォローは任せて」

「ありがとうございます!」

「こっちの要件は以上です、瑠夏君からは何かある?」

「いえ、こんな素晴らしいものを作っていただきありがとうございました」

「これからも頑張ってね、何かあった連絡してね」

「はい!失礼します!」

部屋を出て施設を出ようとすると向かいからサーシャさんが歩いてきていた

声に違和感ないかサーシャさんに聞いてみよう

「サーシャさん、こんにちは」

「え!?タルルちゃん!?ちょっとこっちきて!」

話し掛けるとサーシャさんが慌てて俺を物陰に連れ込む

「サーシャさん、こんな物陰に連れ込むなんて何をするかですか?」

「何もしないよ!その声とその格好

整形でもしたの!?」

サーシャさんが俺の両肩を掴んで言う

「サーシャさんって時間あります?」

短時間で説明できるような話じゃないから場所を変えて話したい

「少し支配人と話をしにきただけだからその後なら」

「待ってるんで近くのカフェでも行きません?そこで詳しく話しますよ」

「分かった!すぐ戻ってくるから待ってて!」

サーシャさんが駆けていく

数分後にサーシャさんが戻ってきた

「お待たせ!」

「早かったですね、じゃあ行きましょうか」

「うん!」

サーシャさんと共に近くのカフェへ向かうのだった

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