第24話 サーシャさんと歌コラボ

ついに歌コラボの枠が開始された

サーシャさんだけ映っていてタルルはまだ映っていない

「みんなー、今日は急遽の歌コラボに来てくれてありがとうね いつも元気のVtuber サーシャです! コラボのお相手はこの子だよ!」

そのセリフと同時にサーシャさんの横にタルルが映る

「皆さん、こんばんは!癒し系Vtuberを目指して活動中 Vtuberのタルル

こと立花ルルです!今日はサーシャとのコラボってことで緊張していますが精一杯歌いますので応援よろしくお願いします!」

「そんな私に対して緊張なんてしなくていいよー 楽しく歌お?」

「はい!」

「じゃあみんな!一曲目いくよ!しっかりついて来てね!」

一曲目が進むにつれリスナー達のコメントがどんどん増えいく

タルル歌唱力高すぎ! サーシャと組ませたらやばいだろこれ! この2人の歌声ずっと聞いていられる

多くの人に歌唱力を評価された

一曲目が終わり少し休憩する

「みんな、タルルちゃん歌上手いでしょ?」

サーシャさんがリスナーに聞く

画面を覆い尽くすほどの 上手い! というコメントが流れる

「皆さん、ありがとうございます!

まだまだ歌いますので聴いてください!」

「タルルちゃんやる気満々だね!

次は続けて二曲いくよ!」

サーシャさんの進行のもとコラボはどんどん進み、残りニ曲となった

これが最後の休憩でこの後、ニ曲連続で歌って終了だ

流石に少し疲れて来た、前回はカラオケだったし、声も抑えていたから疲労感はあまり無かった

今回は常に全力のため喉へのダメージもあるがなんとかここを乗り切らねばならない、最高の歌枠にするために

「ふぅ…サーシャさんこちらは準備オッケーです」

「まあまあ、タルルちゃんそんなに慌てなくてもね、もう少し休憩しよ

そうだ!私少し一人で喋っていい?

少しお知らせしたいことがあったんだ!」

「あ、はいどうぞ」

不自然に語り始めるサーシャさん

もしかして…

俺が無理していることに気が付いて休む時間を稼いでくれている?

そうか、これが大人気Vtuberのサーシャさんなんだ

周りへの気遣い トーク力 そして即座の判断力 この人には敵わないと心から思ってしまった

今はサーシャさんが作ってくれたこの時間で少しでも回復させないと

水を飲み喉を冷やし、心を落ち着かせる 全てリセットしよう

それから数分間サーシャが1人喋りをして俺を休憩させてくれた

「よし、私からのお知らせは終わり!タルルちゃんいける?」

「はい!ありがとうございました!」

「急にお礼なんてどうしたの?」

「いえ、なんでもありません!さあ、始めましょう!」

サーシャさんはそういう人なんだ

陰ながらサポートしても自分は何もしていないと言う人なんだ

サーシャさんみたいなVtuberになりたいそう思った

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