第25話 認められた歌唱力

サーシャさんのお陰で少しは回復することのできた

「残りニ曲、続けていくよー!」

「最後までついて来てください!」

サーシャさんの言葉に続けてリスナーに言う

そしてリスナー達のテンションも最高潮に到達した

自分の全てを出し切る

全力で歌った たとえ明日、声が枯れようとも

ラストニ曲が終わった時には燃え尽き寸前であった

そこからのことは全く覚えていない

俺が意識を取り戻したのは翌日の朝でベッドで寝ていた

「は!?歌枠は!?」

ベッドから飛び起きると雫姉がベッドの横に突っ伏して寝ていた

今日は月曜日だが祝日の為、学校は休みでよかった

「雫姉、起きて」

寝ている雫姉の肩を優しく叩く

「んー? あ、瑠夏おはよう」

雫姉が起きたので恐る恐る状況を聞いた

「昨日の歌枠って…」

「瑠夏は最後の曲を歌い終わったと同時に倒れちゃったんだよ? 私はたまたま放送見ててタルルが急に動かなくなったから見に来たら倒れてて心配したよ!」

「そうだったんだ、心配かけてごめん…」

「ううん、無事ならいいの、締めはなんとか私が変わってやっといたから大丈夫だよ 今日はゆっくり休んで!」

「ありがとう雫姉」

「私は朝食作ってくるから顔洗って着替えて来て」

「うん、わかった」

雫姉が部屋から出て行く

俺は着替えて部屋を出て洗面所へ向かった

顔を洗ってリビングへ

「瑠夏、スマホ確認した?メッセージ来てると思うよ」

朝食を支度してる雫姉が言う

「あ、確認しとく!」

俺はリビングを出て自分の部屋に戻るスマホを持ちリビングへ戻る

椅子に座りスマホを開くと

サーシャさん、ナユタさん、マナさんからメッセージが来ていた

「歌コラボお疲れ様!シズちゃんから倒れたって聞いたけど大丈夫!?

歌枠については何事もなく終わったから安心してね リスナーのみんなが

タルルちゃんの歌唱力を凄く評価してたよ、もっと自分に自信を持っていいと思う 今回は曲の数が多すぎたことに反省していますので是非またコラボしてくれると嬉しいです」

サーシャさんからのメッセージ

俺はすぐに返信をする

「ご心配おかけしてすいませんでした、今回は自分の配慮不足ですので

サーシャは悪くありません

こんなことがないように今まで以上に精進していきますのでまたコラボお願いします!」

メッセージを返すとすぐに返信がきた

「よかったです!またよろしくね!」

次にナユタさんからのメッセージを確認する

「タルルちゃん、歌枠お疲れ様!

タルルちゃんの歌唱力の高さに驚いちゃった! 次のコラボの歌枠までにタルルちゃんに負けないように特訓するね! 枠の最後で少し話し方が変わってたので心配です」

ナユタさんは気が付いていたのか

「ナユタさん心配してくださりありがとうございます、少し疲れていただけですので大丈夫です! ナユタさんとの歌枠楽しみにしてますね!」

ナユタさんもまた、すぐに返信をくれる

「無事でよかった!タルルちゃんとの歌枠は最高なものにできるように頑張って企画するからね!」

「はい!」

最後はマナさんだ

「タルルちゃんお疲れ様、歌枠大盛り上がりだったみたいね、歌って案外体力使うから今日はしっかり休んでね」

マナさんもさん心配してくれてる

もうタルルは1人じゃない、タルルに何かあったら悲しむ人がいるんだ

「マナさん、ありがとうございます

しっかり休みます!」

これからはもっとしっかりしないと

そう心に誓った

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