第23話 サーシャさんと歌コラボ前

放送開始1時間前になり、サーシャさんと放送の準備を始めた

「タルルちゃん、声の音量確認するから私に向けて愛を囁いて!」

確認作業中、サーシャさんが無茶振りしてきた

「そういうのは恥ずかしいので勘弁してください…」

「あれ?タルルちゃんの声聞こえない」

「ですから、あのー」

「おかしいな〜 なにも聞こえない」

どうしても言わせたいらしい

仕方ない…恥ずかしいが言おう

「サーシャさん愛してます///」

自分でも気持ち悪いくらい照れながら言ってしまった

「はい音量オッケー! そんなに照れちゃって可愛いな〜」

この人はやっぱりSだ

「次は3Dモデルを確認ね」

「はい!」

「タルルちゃんの3Dモデルってシズと同じ絵師さんかな?」

「そうですよ、シズの妹って設定で作られたって聞きました」

「やっぱり!似てると思ったんだ!」

細かな動きも確認し終えた

「動きも大丈夫そうですね あと20分どうしましょうか」

「一曲試しに歌ってみようか」

「了解です」

一曲歌ってみる

やっぱりサーシャさんは歌が上手い

自分も負けてられない、そう思って声を張って歌う

するとサーシャは声質を高くしてきた

お互いがお互いを意識して歌う

あっという間に一曲が終了していた

「サーシャさん歌上手すぎですよ」

「タルルちゃんも上手いよ!これは最高の歌枠待ったなしだよ!」

「そうなってくれると嬉しいです」

最高の歌枠にしたい

枠開始まで残り15分

「時間までシズちゃんの話しよ!」

「雫姉の話ですか?」

流石は親友、サーシャさん雫姉のこと好きすぎではないだろうか

「最近は就活で忙しそうにしてますよ」

「そっかー、シズちゃんは元気そうかな?」

「元気すぎて困ってますよ、ここ最近夕飯はご飯3杯ですよ」

「それはタルルちゃんの作るご飯が美味しからってシズちゃんから聞いてるよ! いいなー、私も食べたい」

「いつでも食べに来てください、雫姉も喜びますよ」

「ありがと!時間あるときに行かせてもらおうかな」

そんな雑談をしているといつの間にか放送開始1分前になっていた

「タルルちゃん緊張してない?」

「大丈夫です、いつでもどうぞ!」

「よし、最高の歌枠にしようね!」

「はい!」

1番人気Vtuberサーシャさんとの

歌コラボが今始まる

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