高校の同窓会に参加した「俺」は、悪女の話題である女性のエピソードを耳にする。その名前は、どうも「俺」に聞き覚えのあるもので……。 サラリーマンの「俺」と一人の女性の人生が交差した瞬間を描く現代ドラマ。話が進むにつれて、読んでいるこちら側も彼女の魅力に夢中となってきます。 繰り返しの毎日、うっすらとした不満、そんな八方塞がりを打破するのは、底抜けの明るさなのかもしれません。人と自分のことが大好きな彼女のように、私も、もっと周りや自身に目を向けてみようと思えました。