俺、かわええぇぇーー!!~スパイの俺だが、異世界人を追っていたら、何故かロリ美少女に!?その後転移し、魔法学園の潜入調査を始めると女子の人気者になってしまった!!モフモフはもうやめてくれー

古手花チロ犬

忙しい人向けのプロローグ

 


プロローグが長過ぎる!! 異世界(第2章)から読みたい!! というニーズがあるような気がして作りました。4分程で読める内容です。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



 俺は杉田浩二、21才。

 

 社会の闇を粛正する活動をしている『組織』という名ところで、スパイをやっている。

 

 そしてある日、朝起きたら金髪ツインテールのロリ美少女になっていたー!?

 

 思わず「俺、かわええぇぇぇーーー!!」と叫んでしまったが、何でこうなった!?

 

 そう、理由はあまりにも酷かった。


 俺の同僚の戸田無垢朗とだむくろうという、身体能力を上げる薬剤を担当しているやつがいる。

 

 無垢郎には『美少女になりたい』という願望があって、ついにその薬品を完成すると、勝手にドリンクに混ぜて俺で試しやがった。


 おかげで俺は美少女になり、後輩の有山あいみという子にからかわれ、しまいには女子高生の制服を着せられて、恥ずかしめを受けることになった。


 だが、いくら組織の技術と無垢郎が天才だからと言っても、そんなことは不可能だ。


 これには秘密があった。


 ちょうど美少女になる前日、組織に侵入者が現れる事件が起き、俺はそいつを追い詰めた。


 しかし、そいつは強い光を放って消えてしまった。


 まるで魔法みたいだ!   


 っと思ったら、本当に魔法だった。


 実はこの侵入者は、異世界から来た魔法使いで、しかも最高ランクであるSランクの実力者であった。


 転移のテレポートが出来るのはSランクのみで、一日に一回しか出来ない大技だ。


 俺は、この件を組織に報告しようとしたら、なんと! 組織の中にも別のSランクの魔法使いがいることが分かった。


 彼の名前はカリバー。

 最近組織に来たみたいで、組織に協力する代わりに面倒をみてもらっている。

 

 しかし、ネトゲにハマってしまい、とてもSランクの魔法使いには見えないが、テレポートを一日に2回出来る実力者だそうだ。

 

 そして、彼の助言もあって、この組織の司令官である和田さんの命令により、2日後、俺は組織に侵入した異世界人の調査と魔法取得の為、魔法学園に潜入することになった。


 俺が美少女になったのは、この命令を受けた翌日というわけだ。



 俺を美少女にした薬品を完成出来たのは、このカリバーさんの『変身魔法』があったからだという。


 じゃあ、変身魔法でいいじゃん! っと思ったが、変身魔法は維持する為に魔力を消費するので、長くは持たないらしい。

 さらに、魔力を発するから感知されやすいとのことだ。


 カリバーさんも他の魔法使いに、自分の存在は秘密にしたいと意図もあって、無垢郎に協力したみたいだ。


 一応、無垢郎とカリバーさんも試したみたいだが、成功したのは俺だけで原因は分からなかった。


 しかし、美少女になることは任務に一切関係ないから、和田司令官に「戻せ!!」と怒られたので、カリバーさんの魔法解除で戻すことになった。


 ようやく戻れるのかな? っと思ってほっとしたのも束の間。

 結果は失敗で、全ての魔法を解除しても、俺は美少女のままだった。


 こうして、俺は真由という名前で、カリバーさんのテレポートにより、異世界へ転移することになった。が!しかし!

 

 魔法学園に入るためには、Cランクの魔法試験に合格する必要があることを、このタイミングで聞かされた! 

 

 さらに、魔力は誰にでもあるらしいが、魔力を解放するには魔法使いによって『起動』というものをしてもらわないと一切使えない。


 それをするのを忘れて、俺は異世界に一人、放り出されてしまったわけだ。


 あのネトゲ廃人カリバーめー!!


 俺は到着してすぐに絶望してしまった。

 

 いきなり帰りたくなってしまったが、このままだとここで飢え死にしてしまうので、何か方法はないかと考えた。


 インチキでも何でもいいから試験を突破する方法を考えよ! 俺には何がある!?


 そう、俺にはチート技があって、無垢郎の『MPCシステム』という薬品で、身体の一箇所をパワーや剛性を集中させ、瞬発的な力を発揮出来る。


 その代わり、他の部分はスカスカになりカウンターでも食らえば大ダメージを受けてしまう。

 あとは禁じての技もあるが......それはいいか。


 実技試験ならこのMPCが役に立つかもしれない。

 

 あとは持ち物で役に立ちそうな物はないか?


 俺が持っている、和田司令官から貰った鞄の中には、保存食用の乾パンと調味料、LEDライト、ナイフ、ライター、スライド式竿と釣り具、救急箱などが入っていた。


 後輩のあいみからは、衣類と可愛い水筒だ。

 

カリバーさんからは、テレポートに使用するのか、半分に割れた手のひらサイズの石。


 そして、一番期待したのは無垢郎から貰った大きな箱で、俺はチート的なものだと思っていて、開けたらなんと!

 

 ただの兎のヌイグルミだったー!!

 美少女に兎のヌイグルミで、可愛さが際立ちます……。


「やかましわ!! 異世界でそんなボケはいらねよ!!」 と思わず俺は叫んだ。


 しかも名前は『ポンタ』らしい。はぁー。


 これで魔法試験に合格出来るのかー!?





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 これで続きは『第2章ネスタリア学園』の『第9話 魔法試験』になりますので、よろしくお願いします。 

 

 第9話 魔法試験はこちら↓

https://kakuyomu.jp/works/16816927859501578878/episodes/16817330649475538397


 第1話 朝起きたら美少女に!?

https://kakuyomu.jp/works/16816927859501578878/episodes/16816927859501649088

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