なろうの短編小説集

4.ただ女の子が今の状況が夢か現実かわからなくて困ってるだけの話。

2018年 01月09日 12時30分　投稿

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どうもみなさま、こんばんは。

早速で申し訳ないですが、これが何か、教えてくださいませんか？

今日は確かに、眠ったはずなんです。母さんが干してくれたぬくぬくの布団にダイブして、寝落ちしたはずなんです。

なのに、どういうことでしょうか？

こんなにリアルな夢、見たことがありません。

だってほら、ここはどう見ても私の部屋で、布団の上じゃないですか。

え？起きただけなんじゃないかって？いえ、それなら問題ないんですが…おかしいなぁ。起きた記憶が全くないんだけどなぁ。

首を動かせば視界は動きますし、ほっぺをつねっても痛いですし、現実にしか思えないのです。

少し辺りを見回して、カーテンから光が入ってこないことに気づきました。

手探りで時計を探して見ると、0：07と表示されていました。現実であろうと夢であろうと、もっと寝てもいいようです。眠気はあるので、眠ることにします。

おやすみなさいませ。

◆◇◆◇◆◇

ええと…ここは布団の中ですね。さっき寝たはずなんだけど、ちっとも寝た気がしないなぁ。

目を開けて体を起こすと、周りが見えます。けどなんか…ぼやけているんですよね。

どういうことだろう？夢なのかな？

けど感触はあるし、ほっぺをつねっても痛い。

さっきので起きたのに、目がぼんやりしているだけなのかな？いやでも、いくら寝ぼけていてもこんなに視界がぼんやりすることはないよね。

ということは、これは夢？するとさっきのは現実？寝た気がしないからそうなるよね…。けど、どうして起きた記憶がなかったのかな？ただの勘違いだったらいいんだけど…。

時計がぼんやりしていて見えないけど、視界が明るくはないから多分まだ夜です。もう一度寝ることにします。

おやすみなさい。

◆◇◆◇◆◇

え⁉︎どうして⁉︎なんでまた布団の上に座っているの⁉︎

起きた記憶がないよ！どういうことなの？

・・・う、うん。少し冷静になります。

視界ははっきりしているし、感覚もあってほっぺも痛いです。

つまりこれは、前の前と同じ状況？

う〜ん。この一致はただの偶然には思えないなぁ。

まあいいか。まだ3時過ぎだからもっと寝てもいいよね？

それじゃ、おやすみ。

◆◇◆◇◆◇

・・・ドウシテコウナッタ。

いや、予想はしてたよ？けどまさか本当にこうなるとは思っていなかったわけで。

まあ、わかるでしょ？視界がぼんやりしてるのよ。つまり前々回と一緒ってわけ。

ただ一つ違うのは、少しだけ明るいってことかな？

でもこの明るさは7時じゃないね。日の出の明るさだね。

ということはまだ寝れるね。あと数時間後は寝れるね。

だから寝るよ。

おやすみ

・・・ってちょっと待って！どうして私はこんなに寝たがっているの？こんな性格じゃなかったよね？

私が私じゃないみたい。異常なくらい眠たい。見えない力が働いているような、そんな感じ。

どういうことなの？これは夢なの？現実なの？

痛いよ、ねえ。

頬をつねっても、痛いのに眠気が覚めないの。

怖いよ、ねえ。

眠ってしまったら、私はどうなるの？

何か悪いことが起きるような、そんな気がしてならない。

寝たら、取り返しのつかないことになる気がする。

なのに、眠気にちっとも抗えない。

お願い、落ちる瞼を止めて。

私から眠気を取り外して。

私、寝たくなんてないよ・・・

◆◇◆◇◆◇

…リリリリリリリリリリリリリリリリ

バン！

ああもう、うるさいなあ。

人様が気持ちよく眠っているところを、どうしてこいつは妨げるんだろう？

ん？何？…え⁉︎もう7時⁉︎どうして起こしてくれなかったの！遅刻しちゃうじゃない！

もう、うちの目覚まし時計はポンコツなんだから。

「絶対に寝たくないと思う目覚まし時計」って書いてあったから買ったのに、ちっともそんなことないじゃない。今度別のに買い替えなきゃ。

ん？寝たくない？

そういえば何かそんな夢を…なんだろう。思い出せないや。

ま、いっか。どうせ大したことじゃないだろうし。

それじゃ、行ってきます。

っと、忘れるところだった。

母さん、

おはよう。