　県南の山間部に所在する。

　二〇〇四年の中越震災以降、住む人が途絶えて廃村となった。

　その名前から、あまりにも怖すぎるために聞いた者は死んでしまうとされる都市伝説上の怪談“牛の首”と関連があるとされ、オカルトマニア界隈で注目を集めている。

　実際、村の周囲では斧を持った不審者の目撃情報や、近隣の山林で行方不明者が出るなど、この村に関する不気味な噂話は多数ある。

　中でも有名なのは、公民館の汲み取り式トイレの中から男の呻き声が聞こえてくるというものだ。

　昔、この村で起こった殺人事件の被害者の霊だと言われているが、過去にそのような事件が発生したという記録は残されていない。

　危険度ランク【Ａ】

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