　県央の新照市に所在する。

　住宅街の外れにある田園地帯のそばにあるこの館では、立て続けに住人が変死や行方不明になった事でも知られる。

　今は市内の不動産屋の所有となっているが、管理はほとんどされている様子はなく、心霊スポットマニアたちの不法侵入が後を絶たない。

　そういった者たちによって“道化師の霊を見た”とか“少女の泣き声を耳にした”などの体験談が真しやかに言い伝えられている。

　ある書き込みによれば、裏庭に面した和室がもっとも危険で、以前はこの部屋で苛烈な虐待が行われていたなどの噂もある。

　しかし、これらの証拠はいっさいなく、信憑性は相当低い。

　それでも昨今、前住人の長女の白骨死体が発見された事により、オカルトマニアの注目を一手に集めている。

　危険度ランク【Ｃ】

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