report 自殺団地
赤牟市北東の山間、一本松地区にある団地の廃墟である。
この場所では一九九九年から六件、九名もの人間が首を吊って自殺している。
その首吊りが行われた現場はすべてB棟の222号室のベランダで、自殺者は例外なく手すりにロープを結びつけ、飛び降りている。
更に奇妙なのは、首吊りに使われたロープである。
例えば一九九九年は引越しの際に使われた荷造りのビニール紐。
二〇〇七年は自殺者が着用していたストッキングとベルト。
二〇一七年は不明であるが、二〇〇六年と二〇一四年の三名は、団地の敷地への入り口に張られたロープで首を吊ったのだという。
自殺者本人が首を吊るために用意したと思われるものは一つもない。
また地元警察によると、ロープの結び目の癖が、九名すべて一緒であったらしいが真偽のほどは定かではない。
危険度ランク【C】(B棟222号室は【A】)
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