report 蒐集家の館
奥多摩の外れの山間に、ひっそりと佇んでいる。
かつて、この館に住んでいたのはスピリチュアルブームの
彼はオカルト関連の、いわゆる
“切り裂きジャックのナイフ”や“ネッシーの鱗”、“スカイフィッシュの羽”や“瞬きする幽霊画”など……。
もちろん、すべて偽物である。
しかし、二〇一六年辺りから、このコレクションの中に一つだけ本物が紛れ込んでいるという噂が流れた。
この噂は、小見山氏とは二〇〇一年に離婚した元妻の霊能者、山田頼子さんが動画サイトで行った発言が発端となっている。
このあと、すぐに頼子さんが音信不通になった事も様々な憶測を呼び、奥多摩に所在する故小見山氏の住んでいた切妻の洋館は、一躍有名な心霊スポットとして名を馳せた。
当初は探索に訪れる者が後を立たなかったが、雀蜂による被害や付近で熊の目撃情報があった事から、別な意味で危険なスポットとして知られるようになり、来訪者は途絶えてしまった。
危険度ランク【A】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます