　丑骨町と藤見市黒谷の境目に広がる田園地帯の真っ只中に今も残るその校舎は、二〇一三年以降廃校となり捨て置かれたままだ。

　この学校の七不思議のひとつにゴニンメサマの儀式という話がある。

　明らかに有名な都市伝説のスクエアを元にした創作怪談であるのだが、ディティールの細かさが他の七不思議より秀でている。

　因みに他の七不思議は以下の通りだ。

・トイレの花子さん……定番であるが出現場所候補となるトイレが複数あり判然としない。

・十三階段……これも定番であるが、南西の屋上まで向かう階段という説と北東の階段だという説の二つがある。

・殺人金次郎……校庭の二ノ宮金次郎像が追いかけてきて石像の本で殴り掛かってくるというもの。

・血を流すモーツァルトの肖像……バッハだという説もある。

・首なしバスケ部員……体育館には自分の首をドリブルする男子生徒の亡霊が出る。定番である。

・不明……この話の内容を知った者は死ぬらしい。

　ともあれ上記の六つにゴニンメサマを加えた七不思議が丑骨小学校には存在した。

　なお、校舎は二〇二〇年に取り壊しが予定されている。

危険度ランク【Ｃ】

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