今日

あんなふうに私達の学校生活は始まった。

でも、今は違う。



今日、私は屋上に行った。

そこには飛び降りようとしている翼がいた。

「えーっと… なんで?」

「つらいから。麻衣とは違うから。」


今日に至るまで色々あった。

言ってしまうと私は今までテストや授業で活躍できる場面があった。テストでは学年のランキング5位以内に毎回入るような。そして、授業でもなんでも発言したら正解する。そんなことがたくさんあった。多分それが翼の比べることになったんだと思う。


「あのね、翼、ちょっとそのまま待ってて。翼はさ、真面目じゃん。どれだけできなかった数学だって、誰かに聞いたり、調べたり。すごいと思うよ。初めてあったときの厨二具合には驚いたけどね」

「そうなんだ。でも、私は何もできない!麻衣には、かなわない!」

「だからね、2人で飛び降りよう。」

「え?」

「飛び降りるんでしょ。なら私も飛ぶよ。2人で笑って飛び降りよう」

「なんで…」

「止めてくれると思った?」

「そんなことは…」

「翼が思ってるより、私達の絆はかたいんだよ。手を繋いで飛ぼう。地面めがけてピースもしよう。」

「え?… ほんとに?」

「あ、でも、なんか忘れてる気がする。あ!今日見たいテレビがあるんだよね。豊香さんとかが出る」

「え?!」

「じゃあまた今度飛ぼう。」

「うん。」

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