君が飛び降りるなら

尊(みこと)

第1話

とある日の朝、

「今日の運勢は!」

アナウンサーさんの声が朝の家をつつむ。

「あ!お母さん今日1位!」

「まじかー、お父さん8位」

お母さんとお父さんはテレビを見ながらそう話す。

「じゃあ私もう行くね」

私は占いなんて気にしたことはなかった。

そして学校についた。1人普通ではないような子がいた。

学校の座る場所はは名前順。その子と私は席が隣だった。式が始まるまで多少時間がある。その子は不安そうにしていた。

「こんにちは、私の名前は塩峰麻衣しおみねまいあなたは?」

「いいのか…神の名など聞いて…」

「?」

「えっと、菅原翼すがわらつばさです」

「翼ちゃんか!」

「いや、ま、まぁ」

「あのさ、もしかして厨二?…」

「そ、そ、そんなことはない!」

「そっか、あのさ、趣味とかある?」

「ボカロ、」

「え?」

「ボカロが好き」

「へー、そうなんだ!」

名前を呼ばれた。

「塩峰麻衣さん」

「はい!」

「菅原翼さん」

「は、はい!」

翼ちゃんはニコニコし始めた。






「おわったねー!これから仲良くしてね!翼ちゃん!」

「う、うん。麻衣?」

「うん!麻衣だよ!」

「我が名は呼び捨てでいい。お前は麻衣だな」

「うん! ねぇさ、名前呼ばれたあとにニコニコしてたじゃん」

「え?、あ、今日、運勢が良くて」

「へー、占い信じるんだ」

「結構当たるから…」

「そうなんだ」

「私、今日推しのボカロPさんが配信する日だからごめんね帰るね」

「私も見たい!一緒に見れないの?」

「え…You Tubeだから見れるけど、」

「見たい!と、いうか、ボカロPって何?」

「え?」

「?」

「ボカロPっていうのはボカロ曲を作ってる人だよ」

「へー、ボカロ曲って、千本桜とか?」

「そうだよ!」

「へー、なんの曲が好きなの?」

「〇〇は受信機なんです」

「なにそれ!」

「昔の曲なんだけど」

「へー、」

「配信一緒に見たいの?」

「え、うん!」

「うちくる?」

「いく!」

そして麻衣は翼の家に行った。

「すごいねー」

「オタクだから…」

「へー!なにこれ!」

「転生先はあなたのお家だよ私が好きな人が描いてて」

「へー、どういう話なの?」

「えっと、豊香さんっていう人が描いてて、電子書籍ランキング第1位を5年前連続で獲得したキミヲさんを大幅にはなして1位になったすごい漫画だよ。最近単行本が発売されてさ。話は、好きな人がいて、その人と付き合いたかったのに、自分が死んじゃったの。でも、転生したらその好きな人の家になった?っていうことかな?意識が家にあるの」

「へー、変な話wでも、すごい面白そう」

「まだ配信まで時間あるし、読む?」

「読む!」

そして、麻衣は転家を読んだ。

「面白い!」

「まだ完結してないから、次が楽しみだよね」

「うん!」

「ほら、配信始まったよ」

そして2人で配信を見た。




「いやー やっぱり最高だわ」

「うん、面白かった」

「でしょ! あ、メールだお母さん、え?今日帰ってこれない?仕事、まじか、」

「お母さん仕事なの?」

「うん。ご飯作らないと」

「一緒にやる!」

「いいの?じゃあ家で食べていきな」

「ありがとう! で、何作るの?」

「ご飯あるからオムライスとか、簡単だし」

「じゃあとりあえず玉ねぎと肉?切ろう」

「うん、」

「で、えーっと…」

そして2人でオムライスを作った。

「いただきま~す!」

「おいし~!」

とても美味しかった。

「ありがとうね、今日は。私、友達できる気がしなくて」

「私だって、これからの学校生活楽しそう!」

「そうだね」





そして、仲のいい友達との学校生活が始まった。

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