第47話 悠馬、今度は真白に襲われる
今日は週末で、真白が僕の部屋に遊びに来ていた。
最近の日常…真白と付き合い始めて僕と真白は互いの部屋に頻繁に行き来するようになった。
陽葵ちゃんの家庭教師のおかげで平日は難しくなったけど、陽葵ちゃんのお父さんから家庭教師代として、一日一万円ほど頂くようになった。
正直、僕らはクラブ活動の一環だから、辞退したんだけど、陽葵ちゃんのお父さんがそうはいかないと言って僕と真白と海老名の三人に日当をくれるようになった。
これで、夏休みのデート代は大丈夫だな。僕は辞退を申し出ておきながら、内心ほくほくだった。それに最近陽葵ちゃんの小テストは点数があがってきていて、結果もでている。
しかし、先日の陽葵ちゃんに襲われて二人のパンツを見てしまった件で、真白の視線が厳しい。まさか、陽葵ちゃんに対抗してパンツ見せるとか言わないだろうな?
「ちょっ!? 真白!?」
「どうしたの? 悠馬?」
何も動じない真白だけど、二人でベッドに腰かけてたわいないおしゃべりをしていて、少し会話の切れ間に…
真白は僕の肩に顔をのせてきた。そして、僕の腕に自分の腕を絡めてくる。
「これは私というものがありながら、陽葵ちゃんと莉子ちゃんのパンツを見てだらしなく鼻の下を伸ばしていた悠馬への罰だからね♪」
「ええっ!?」
なんかとても嬉しい罰なんだけど?
「私を差し置いてあんな顔して…」
僕、そんなデレっとしてたのかな? いや、ちょっと役得だったと、少し、少しだけ思っただけなんだ。仕方がないじゃないか! 僕だって男の子だよ!
「これは真白を差し置いてデレデレした罰だからね、だからこれ位はいいよね?」
真白がさらに僕の胸に顔をうずめてきて、その…胸を僕の胸に押し付けてくる。
推定Dカップの胸の柔らかさは服の上からでも破壊力満点の柔らかさだった。
こんなところを琴里に見られたら…!
真白が僕の胸の顔をうずめながら小さな笑い声を漏らす。
「他の女の子を見ちゃいやなんだもん♪」
甘えるように小さくわらいながら、そっと僕の腕に絡めた手を腰に回す。
からめた手にぎゅっと力をいれて、ぎゅっと愛おしくそうに僕の腰を抱き寄せる。
「真白が何年好きでいると思っているの?」
「……真白」
僕の事を子供の頃から好きでいてくれた真白…そんな真白の気持ちに全然気がつかなかった僕…僕は真白が愛おしく、そして申し訳なく思えた。
「これはご褒美をもらわないといけませんねぇ~♪」
甘えるような真白は鈴をならしたような声で囁く。
そして、僕の胸にうずめた顔を上げると、手を僕の腰から僕の顔に移して、手添えると、顔を僕の目の前に持ってきて。
「―――――~~~~ッ!!!!」
真白は突然キスをしてきて、僕の口の中に舌を絡ましてきた。舌の感触がとても柔らかくて、突然で、でも僕はたまらず、僕も真白の舌の感触を楽しんだ。真白の口の中の感触をたっぷり楽しんだ。
「へっ、へへへっへへ~♪」
「もう、真白は急に、びっくりしたなぁ」
「私、はしたないかな……」
「ううん、とっても美味しいキスだった。ありがとう」
そうだった。真白がクールなのは見た目だけだ。無表情で、無口だから誰も知らないけど、ホントは情熱的な子だ。
真白の妄想を聞いていて僕にはわかった。誰も知らない、僕だけが知っている真白。初めてのキスにベロチューしてくる子なんだ。
誰も信じないと思うけど。
でも、こんな近くで真白を感じて、僕はいけない気持ちが沸き起こってきた。
柔らかい真白の唇、胸、ああっ! 真白がとうとう脚を僕の足に絡ませてきた!
真白も僕も夏だから素足だ。
真白の太もも柔らか過ぎぃ! 柔らかい感触と温かさが伝わってきて、そして、真白のレモンの香り…真白はいつもレモンの香りがする。最初は真白自身の香りなのかと思っていたけど、以前聞いたらケラケラ笑って、香水の香りだと教えてくれた。
柑橘系の香りは真白にとっても似合っている。
そして、このレモンの香りがすると僕はとても真白を意識してしまう。その…女の子と香りって、とてもいけないものだと思う。
「…真白」
「んぐ…うぐ…んぐ…やぁ~ん♪ 悠馬ぁ、もっとぉ♪」
ホント、こんなところを誰かに見られたら…
それにしても、あのクールな真白がこんなに大胆で情熱的だなんて…17年もかかわった僕ですら知らなかった。クールで無口な真白がこんなにデレたり、エッチな妄想を脳内で…今は脳内じゃなくて、ほんとにしちゃっているけど。
僕の理性が少し、ヤバくなってきた。いいよね? もちろん最後までなんてしないよ。まだ、早いよ。僕が責任をとれるまではダメだよね? でも、Bまでなら! 真白に触るだけならいいよね? さっきの真白の胸の感触を思い出す。
直接ダイレクトに触ったら、どんなに柔らかいだろう?
しかし、
「お兄ちゃん! まだ高校生なのに、何をしているのぉ!! それ以上は駄目だよぉ!」
突然声をあげたのは、妹の琴里だった。
心なしか目が冷たい。
「……」
「……」
僕と真白はビックリして沈黙してしまった。いつから居たの? 琴里?
「あの、琴里? いつからいたの?」
「最初からいたよ! 何、私の存在忘れて、二人でイチャイチャラブラブしてんの!! お兄ちゃんを見損なったよ!!」
ううっ!! そう言えばいたような気がする、完全に忘れてた。
ていうかもっと早く止めて、僕、妹の前でイチャイチャラブラブ…ていうかそれより先に行きそうになっちゃったよ。
真白、妹がいたのに…いや、真白にそういう事期待しちゃいけない。
真白は僕の事妄想し始めると止まらない娘だったです。
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