176 芋づる式
こんにちは。
子供の頃の話の続きですが、最近の落語のアニメを何周かしているうちに、全く忘れていたことが色々と思い出されて……
作中の落語のネタ、お婆ちゃんちで見ていて、色々質問したなぁ~って。ほんと頭でっかちな子供だったのです。保育園に行っている頃の子供の頃のお話です。
「子別れ」ってお話で、初めて
「子ほめ」というお話では、その頃まだ実家暮らしだったおばさんも一緒に見ていて「子供は歳を大きく言われた方が嬉しいの?」と聞かれた。私はひねくれている子供だったので、自身が自分だと認めていない認識を口に出されることが嫌だったので「イヤ!」と言った。「じゃぁ若く言われるのは?」と言われても「若い=お兄さんお姉さん世代」だと思っていたから(自分は幼い、又は子供だと思っていた)、意味が分からなくて、でもそれも認識している自分と合同では無いから「イヤ!」と言った記憶がある。でもあの時、年齢を小さく言われるのも嫌だっただろう。それに普通の子は「もう小学生のお姉さんみたい!」と言われたら嬉しいもんだと思う……
「時そば」はそば屋で勘定を小銭で払い、店の者と一緒に細かいお金を一、二、と数えるのだけど八まで数えた時、時間を尋ねる。「今何時だい?」「へい、九つで」「十、十一……」と
「初天神」の飴玉を落としたという子供に父親が「どこに落とした?」と慌てると子供が「おなかの中に落とした」という部分で笑いが起こるのだけど、それも意味が分からなくて。地面に落として勿体ない!を腹の中に落っこちたんなら損はしてしてない……という事らしいのだけど、味わうことなく飲み込んだら地面に落としたのと同じだし、のどに詰まったら危ないのにどうして?とこれも悶々と考えたなぁ……
今から思うと、飴は舐めきってしまったのも含めてお腹の中に落っこちたという事だったのかもしれないと思ったりもするけど、お話の本質はそこじゃないんですよね……(汗)
アニメの作中に出てきた落語はどれも聞き覚えがあって、子供だから意味が分からな過ぎて退屈だったお話だったなぁと思い出したり。
今じゃ大門や観音様の記号が何を現すのか分かるけれど、その頃分かるはずも無く。そういう時代の記号が出てくるお話は特に分からなかった。
子供って大人が思っている以上に色々考えているもので。別件だけれど、一度親が見ていない時にマッチを擦った事があって。
やって見たかったんですよね……。大人のする行動はやってみたいものです。母親が洗い物をして背中を向けている時に、火を点けてしまって。
点けた瞬間に指が熱いし、揺らぐ火が怖くなって、そうしているうちにどんどん火は棒を燃やして指に近づいてくるし。
頭の中はパニックなんだけれど「怖い!と落としたらしたら、火事になるから絶対にしてはいけないし、灰皿の上に落とさないと」と洗い立ての灰皿の上にポトっと落として、灰皿に残っていた水滴ですぐに消えました。
その後で、大人は子供は怖くなって火を投げて火事になって、とお話を作りがちだけれど子供の事を何もわかっていないなぁと思ったのと「子供はやかんやストーブを熱いと知らないから触って火傷をする、と言うけれど、あれは本当だなぁ。だって火がこんなに熱いとは知らなかったし」と。火は熱いと言っても鍋やお味噌汁くらいのもんだと勝手に思っていたから。フーフーしたらイケると思っていた(笑)
そういう事も芋ずる式に思い出して。
マッチは火を点けた事は覚えていたけれど、何を考えてたかは忘れていたし、祖父母と落語を見た時の会話なんてまるっきり忘れていた。こんな細かい事を思い出す事もあるものなんですね。
あのアニメを見てよかったなぁ。祖父母の家にいるみたいな、そんな感覚がよみがえる。
思い出せない記憶も、きっと脳の中にもっといっぱいあるんだろうなぁ。良い事だけ思い出したいなぁ。
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